恵比寿日和
まちに〝文化的なたまり場〟をつくる
人と人が共に居る場、ただ同じ空間を占めているのではなく互いに関わり合える場所は、よく言われる「安心、安全」を踏み越えたところに立ち上がるんだな。
そうした場所が出現するには、今の制度が少し邪魔しているところがあって、それを踏み越えるのは、個人の熱さだったり勇気だったりするー。
心地の良い一日でした。
小春日和の土曜日、岐阜の岐南町にある「総合在宅医療クリニック/かがやきロッジ」に初めてお邪魔しました。
この施設のプロデュース メンバーでもある西村佳哲さんの呼びかけで、集まった方々と一日を共に過ごすプログラム。
「お題」は、「まちに〝文化的なたまり場〟をつくる」。
というのも、「かがやきロッジ」は、クリニックのスペースは全体の4分の1のみ。
「地域の方々とのつながりを創出し『最期まで住み慣れた家で暮らせる地域』を、200年かけて育むことが当初の目標。ここで実施する活動を通して、孤独や不機嫌、自己肯定感の欠如などの『不健康』からの回復、『あたらしい健康』の獲得支援を行っている」(グッドデザイン賞受賞・概要より)という、まちに開かれた施設だからです。
まずは市橋亮一代表と、共にこの施設を立ち上げた平田節子さんに「総合在宅医療クリニックと、かがやきロッジの話」を聞きました。
続いて、
*「神奈川県立田奈高校〝ぴっかりカフェ〟の話」
*「東京都美術館/東京藝大〝とびらプロジェクト〟の話」
*「港区〝芝の家〟など、つながりと活動を生む場づくりの話」
と、夜までお話は続き、笑ったり、ワクワクしたり、感心したり。冒頭のような感想に行き着いたり。
心満たされる時間を過ごしました。
人が出会ってたまる場では、いろんなことが起きることでしょう。お話を聞いた皆さんに共通しているのは、そこにいる人の主体性に委ねて、あれこれルールをつくったり、あらかじめ問題を封じたりしないで、おおらかでいること。
のびやかで自由な空気はこうして醸成されていくんだな、と得心した次第です。
「私」と「公」の間の「共」の場を広げたり、厚くしたりする試みである、という整理がされていたけれど、これからますますそうした場が必要になると確信しました。
■西村さんが「かがやきロッジ」を紹介した記事。
http://www.bionet.jp/2018/02/27/gururi-10/
■「かがやきロッジ」は、今年グッドデザイン賞の金賞を受賞しました。
https://www.g-mark.org/award/describe/49721
■5×緑も少し外構のお手伝いをしています。
https://www.5baimidori.com/worksnow/2019/001121.html
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