恵比寿日和
家から自転車で行ける距離に田島ヶ原という草地があります。
近代をむかえるまでは暮らしを支える重要な役割を担っていたものの、工業化が進み著しくその面積を急激に減らす半自然草地。田島ヶ原は何千年もの続いた人間と自然との関わりの断片的証拠ともいえる貴重な場所です。サクラソウ自生地として唯一の国指定特別天然記念物にも指定されており、毎年4月中旬頃、サクラソウの開花に合わせ多くの人が訪れます。
ランドスケープの業界に足を踏み入れまもなく1年。様々な植生の勉強をする中で草原植生についてもっと詳しく知りたいと頭を悩ませていたのです。絶好の資料がこんなに近くにあったとは。せっかくなので散歩がてら植生観察、同定を定期的に行い、共有しようと思います。
2025.03.15
天気:曇り
気温:11度
まだサクラソウは咲いていません。
花期を迎えているのはノウルシとアマナ。
ノウルシはまだ半分寝ているようなこの地の目を覚まそうとでもするように黄色い花のカーペットを所々に敷いています。
若葉が出てきているものも沢山。こちらはノカンゾウでしょうか。
ギシギシ
ノカラマツ、おそらく。
ミツバツチグリも花はこれからのようです。
こちらではホトケノザ、オオイヌノフグリ、ナズナ、ヤエムグラの幼苗(?)の群生。
ホトケノザは都市部でもいたるところでコンクリートの間などから元気に顔を出していますね。
保護区域脇の法面にはヒメオドリコソウが。こちらはホトケノザと同じオドリコソウ属ですが、ヨーロッパ原産の外来種です。
この他にも色々育っていますが、ひとまずここまで。
季節の見どころも紹介できるように引き続き観察していきます。
ではまた!
R.T.
春分
5×緑(ゴバイミドリ)の拠点は、都営新宿線の曙橋にほど近い場所にあります。
10年程前に越してきて、32m2ほどのテラスに里山ユニットを並べました。
里山にいるような在来の木や草が100種類ばかり。
こんな都会のわずかなテラスにも、小さなドラマがあります。
ハチもチョウもトンボもきます。カマキリの赤ちゃんたちを発見することも。
メジロが枝を揺らしに、スズメが水浴びしにやってきます。
緑を通して差し込む光を「綺麗」と思ったり、風に揺れたり、雨に打たれたりする葉をぼんやり眺めたり、そんな時間がとても愛おしいものに思えてきます。
なにより、季節の変化は劇的で、目をみはります。
sense of wonder
新宿の片すみの集合住宅の小さな世界に繰り広げられる季節の営みを分かちたいと、こんなページをつくって8年になります。
今日は、今日の季節です。
動画:新宿 合羽坂テラスから
撮影 masacoさん
#ベランダ森化 #里山ユニット #日本の植物
#季節の花 #ゴバイミドリ #二十四節気 #春分
啓蟄
5×緑(ゴバイミドリ)の拠点は、都営新宿線の曙橋にほど近い場所にあります。
10年程前に越してきて、32m2ほどのテラスに里山ユニットを並べました。
里山にいるような在来の木や草が100種類ばかり。
こんな都会のわずかなテラスにも、小さなドラマがあります。
ハチもチョウもトンボもきます。カマキリの赤ちゃんたちを発見することも。
メジロが枝を揺らしに、スズメが水浴びしにやってきます。
緑を通して差し込む光を「綺麗」と思ったり、風に揺れたり、雨に打たれたりする葉をぼんやり眺めたり、そんな時間がとても愛おしいものに思えてきます。
なにより、季節の変化は劇的で、目をみはります。
sense of wonder
新宿の片すみの集合住宅の小さな世界に繰り広げられる季節の営みを分かちたいと、こんなページをつくって8年になります。
今日は、今日の季節です。
動画:新宿 合羽坂テラスから
撮影 masacoさん
#ベランダ森化 #里山ユニット #日本の植物
#季節の花 #ゴバイミドリ #二十四節気 #啓蟄
雨水
5×緑(ゴバイミドリ)の拠点は、都営新宿線の曙橋にほど近い場所にあります。
10年程前に越してきて、32m2ほどのテラスに里山ユニットを並べました。
里山にいるような在来の木や草が100種類ばかり。
こんな都会のわずかなテラスにも、小さなドラマがあります。
ハチもチョウもトンボもきます。カマキリの赤ちゃんたちを発見することも。
メジロが枝を揺らしに、スズメが水浴びしにやってきます。
緑を通して差し込む光を「綺麗」と思ったり、風に揺れたり、雨に打たれたりする葉をぼんやり眺めたり、そんな時間がとても愛おしいものに思えてきます。
なにより、季節の変化は劇的で、目をみはります。
sense of wonder
新宿の片すみの集合住宅の小さな世界に繰り広げられる季節の営みを分かちたいと、こんなページをつくって8年になります。
今日は、今日の季節です。
動画:新宿 合羽坂テラスから
撮影 masacoさん
#ベランダ森化 #里山ユニット #日本の植物
#季節の花 #ゴバイミドリ #二十四節気 #雨水
立春
5×緑(ゴバイミドリ)の拠点は、都営新宿線の曙橋にほど近い場所にあります。
10年程前に越してきて、32m2ほどのテラスに里山ユニットを並べました。
里山にいるような在来の木や草が100種類ばかり。
こんな都会のわずかなテラスにも、小さなドラマがあります。
ハチもチョウもトンボもきます。カマキリの赤ちゃんたちを発見することも。
メジロが枝を揺らしに、スズメが水浴びしにやってきます。
緑を通して差し込む光を「綺麗」と思ったり、風に揺れたり、雨に打たれたりする葉をぼんやり眺めたり、そんな時間がとても愛おしいものに思えてきます。
なにより、季節の変化は劇的で、目をみはります。
sense of wonder
新宿の片すみの集合住宅の小さな世界に繰り広げられる季節の営みを分かちたいと、こんなページをつくって8年になります。
今日は、今日の季節です。
動画:新宿 合羽坂テラスから
撮影 masacoさん
#ベランダ森化 #里山ユニット #日本の植物
#季節の花 #ゴバイミドリ #二十四節気
#立春
デザイナーのセキユリヲさんがはじめたサルビアの小物たちは、女子なら誰でも好きである。なかでも靴下は、私の周りの女子たちは、みんな持っていると言っていい。
そんなサルビアさんの蔵前のお店がリニューアルオープンした。
お客様をお迎えする入り口に5×緑の里山ユニットを置かせていただいた。
「古きよきをあたらしく」というサルビアさんのテーマは、私たち5×緑の植物への目線にもつながるものだ。
思えば、5×緑のパンフレットも名刺もセキさんのデザインで、里山ユニットの商品写真はサルビアさんの上の階にあるスタジオcobacoで撮影させていただいた。
レセプションでは、セキさんが今住む、北海道東川町での暮らしと仕事が紹介された。
息を飲むほど美しい自然とともにのびやかに暮らし、マルシェを開いたり、手仕事の教室をはじめたり。
森や花や野菜や空や山や川と人がつながって織りなす暮らしの風景は、さながらセキさんたちが編むカード織のようだなと思う。
里山ユニットを引き取りに来てくださった時に、圃場のメンバーがお渡ししたらしいテイカカズラやナデシコの苗が、可愛い植木鉢に植えられて、可愛いお店に可愛く飾られていた。
まるでオープンを祝うようにナデシコが花を咲かせたそう。
やるなぁ、ナデシコ。
スターライト工業さんから、今年もたくさん筍が届きました。
工場が滋賀の栗東にあって、毎年たくさん筍が出る由。
本社の植栽をお手伝いさせていただいたご縁で、毎年送っていただくようになりました。
今年も、はや筍時がやってきたか!と思います。
毎年、毎年、同じように驚いて、同じように喜んで、皆で分けます。
恒例ですが、歳を重ねるごとに、恙無いことの有り難さが増しています。
季節の便りは嬉しいもの。
勢いよく伸びる筍にあやかって、伸びやかに初夏を迎えたいと思います。
桜舞い散る池のほとりで、懸命に池に向かう小さな亀を見つけました。
木の葉一枚ほどの赤ちゃん亀です。
この小亀がどうしてこんな大冒険をすることになったのかわかりません。
結構長い土の上の距離を、小さな足で一心に池へ向かっていきます。
それは、「懸命」をそのまま形にしたような姿でした。
いつの間にか、3つくらいの男の子が隣に来て、一緒に亀の応援をしてくれました。
「助けてあげたい」と思うのでしょう、思わず伸びそうになる手を、「触っちゃだめよ」とお母さんに止められながら。
花びらが舞うなか、落花2枚を甲羅にのせて、小亀は進みます。
池まであと一息というところで土留め石の窪みに落ちてしまいました。
小亀にとって周りはそそり立つ絶壁に等しく、這い上がるのはとても無理そうです。
「どうしたものか、枝で上に上がる梯子を渡してやるべきか」などと思い悩んでいると、どこぞに裂け目があったのか、池に無事出られたようです。これまた懸命に水の中を泳ぐ姿を見つけました。
思わず隣の男の子と「やったね!」。
小亀の冒険は、男の子にとっても、その日のトピックスだったに違いありません。
そろそろ鯉のぼりも立つ季節。
小さないのちたちが、健やかに育ちますよう。
我が家の里山ユニットのコナラも新芽が膨らんできました。
硬かった冬芽が膨らんでくるこの時期、日々の変化を観察するのが楽しみです。
特にコナラは銀色の産毛を纏っていて、粒だつように踊る春の光に輝く姿は、称嘆せずにはいられません。
毎年見ていても、見惚れてしまいます。
数年前、内山緑地さんで新緑のコナラの大木を見る幸運がありました。
樹冠全体が陽光を受けて銀色に輝く姿は神々しいほどで、忘れ難い風景の一つです。
撮影 4月2日
5×緑のオフィスがある合羽坂テラスでは、里桜が満開です。
里桜はソメイヨシノよりも開花が遅いのが特徴で、合羽坂テラスのそれは、ほんのり紅をさしたような愛らしい八重の花です。
植えられた時期はわかりませんが、このマンションが建った頃だとすると50年近く経っています。
大分弱ってきており、1本は伐られてしまいました。
ある日、その切り株からひこばえが。
老いて幹にはキノコを纏っていたあの桜にこんな力が眠っていたとは、自然更新とはこういうことなのでしょうか、この庭でどんな風に育っていくのかしら、色々な思いが巡ります。
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