恵比寿日和

2010年

クリスマス!! の伝説?

クリスマスも間近となりました。

この頃になるといつもオフィス近くのウェスティンホテルのロビーに立ち寄って、ツリーを眺めてクリスマス気分を楽しみます。

通りにはキラキラとイルミネーションが輝き、色んなツリーが街にあふれてどれも素敵ですが、なんとなくここのツリーが好きです。
多分、子どもの頃、絵本で見たクリスマスツリーが、そのまま抜け出てきたような感じがするからかもしれません。


子どもの頃に絵本で見たようなツリーがここに。
ちよっぴりクリスマス気分をどうぞ。
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ところで、このホテルで毎年開かれるクリスマスビュッフェで年の終わりを締めるのが、5×緑の女子会のお約束です。

スイーツ全品制覇の「伝説」の持ち主、レジェンドT井さんは、今年はお料理の全品制覇にチャレンジ!
さて、そのベスト3は!?

(注)年の瀬にT井さんの食べっぷりを見ると、その福々しさに翌年の運が開ける、という「伝説」もまことしやかにささやかれています。

クリスマスなディッシュがいっぱい
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我が女子会のテーブル。
この食欲をなんとする!??
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冬の蟷螂

十月の終わり頃だったと思うが、我が家のベランダで蟷螂をみかけるようになった。

こんな二階のベランダまで何を思ってあがってきたのか、と思いつつ一度目にとまると気にかかるもので、ベランダの窓を開ける度に今日はどこにいるのか、と探すようになった。
先月も窓枠にとまっていたが、ここのところ見ない。
急に冷え込んできたので、どうしているやら、と少々気にかかる。

蟷螂は、矢澤さんのナーセリー便りにもしばしば登場する。
https://www.5baimidori.com/satoyama/nursery/201010-post-56.html

それかあらぬか、この仕事をはじめて、身近な小さな生きものに目がいくようになった気がする。

このブログ「恵比寿日和」で時々俳句が紹介される。
俳句を嗜む「結」さんのおかげであるが、そう思って俳句を見ると、実に細やかに、身の回りの生きものに心が向けられていることがわかる。

俳句を読んでいると、蛙やら蜻蛉やら蓑虫やら、豆やら萩やら菜の花やら、実にたくさんの虫や鳥や木や草が詠まれている。

花や実や虫たちに季節の到来を教えられるのはいつものことだが、そしてそれはささやかながら心躍る楽しさで、「在来植物で都市緑化を」などという大仰なメッセージもつまるところ、こういう楽しさを暮らしの中から失いたくないということにつきるのであるが、季語を配する俳句というものも、人の暮らしの中にいきづく小さな命と無縁ではいられぬものであるらしい。

最後に一句。。。というのは「結」さんの十八番だが。。。

蟷螂は馬車に逃げられし馭者のさま   草田男
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忘年会!

5×緑の忘年会は、オフィスに今年1年お世話になった、チームの皆様をお招きして、一応手料理!!でおもてなしするのが、いつものスタイルです。

今年も、無事、和やかに、にぎやかに、忘年会を開くことができました。

みなさま、本当にありがとうございました。

どうぞ、良いお年を、そして来年もよろしくお願い申し上げます。
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「どんぐりキューブ」もクリスマスらしくおしゃれしました。
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準備に大わらわ
馬頭の森の玄米でおにぎりづくり 
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乾杯!のあと、「どんぐり部長」から、今年の里山活動について、ハートウォーミングなレポート。
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お料理もクリスマスイメージです。
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5×緑クイズの豪華(?)商品とおみやげ。
おみやげは遠野のお米とジャガイモでした。
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今日で十一月も終わり。

年をとるにつれ、一か月という時間はいよいよ速度を速め、一万円札を両替した途端の千円札みたいにあっという間に吹っ飛んでいく。

それにしても・・・・。

十一月という月は、本当に印象の薄い月である。

ニシムクサムライのサムライが"11月"だったっけ・・・・くらいの印象。

あとは文化の日と勤労感謝の日がある月、くらいなもんである。

でもって、今月の句会のお題のひとつが十一月。

 

困った、困った。

人生でこれほどまでに十一月について考えたことはこれまでになかったというくらい、頭を抱えることになった。

改めて十一月を感じてみると、紅葉の美しさも落ち葉の音も、小春日和の日々もみんな十一月。

立冬を迎え、寒くはなってくるけど、まだまだ温かさもある。

気ぜわしくなっているけど、まだ少し気持ちに余裕はある。

落ち葉もあるけど、梢の葉っぱも美しい。

 

などなど考えていると、どちらつかずの微妙なあわいの、うつろいの中にこそ十一月はあることに気がついてきた。

 

あしたから十二月。この月は印象も明快に一気にラストスパートになだれ込んでいく。

そこに立ち止まって、時の流れを楽しむ余裕はない。

 

 

十一月 素描画だけの美術館                結女

 

                              

 

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句会(KIMA句会)の詳細は以下でご覧になれます

http://ameblo.jp/emichacha-ameblo/

 

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石蕗の花 咲く 2010

身近に季節を知らせてくれる植物があると、少しずつ巡る四季の変化に気づかされます。

けれども、ここのところ忙しすぎてオフィスに並ぶ里山ユニットにもゆっくり目をやるゆとりがありませんでした。
そんなとき、石蕗の花が咲いて、その黄色の鮮烈さに一瞬目を奪われました。
立ち止まってみると、小さなユニットの中にも季節は確実に訪れていて、散り初めた山茶花の花や藪格子の赤い実に初めて気づきました。

晩秋から初冬へ。
空はひときわ高く、秋の終わりを告げているようです。
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石蕗の花については矢澤さんのナーセリーレポートに詳しく解説があります。
https://www.5baimidori.com/satoyama/nursery/201011-post-60.html

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秋のおやつ

港区のエコプラザの向いに仕事の現場を得たもので、ときどきエコプラザにも立ち寄っています。
ここには毎日のようにオーガニック野菜の屋台が立つので、これがまた楽しみなのです。。。。。。。

この現場でご一緒する富士植木さんの通称カニ部長さん(※)が、現場帰りに このオーガニック屋台でお土産を買ってきて下さいました。
秋ならではのサツマイモとリンゴ!
5×緑は女ばかりなので、こーゆー選択になったのか!?

今日のおやつはふかした紫芋のサツマイモとリンゴ。
秋の正しい(?)おやつ、とあいなりました。

部長!! 多謝!でございます。

(※)昨年の忘年会のこと。5×緑は毎年オフィスで手づくり料理の忘年会を開くのですが、ここで絶品のカニ料理をふるまっていただいて以来、私たちは敬愛の情を込めて、このように呼ばせていただいております。

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ふかふかのサツマイモは秋の味
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もう11月。これから一気に冬めいてくる。
早いなあ~ことしも。なんだか年々吹っ飛ぶように年が過ぎていく。ガーデンプレイスのバカラのクリスマスツリーがきらめき始めた。
こうやって齢をとって行くんだな~と妙に感傷的になるのも、決まってこの時期。

先週末の土曜日は10月句会があった。
兼題のひとつが「秋の山」。
秋の山と聞いて真っ先に浮かんでくるのは、小学校の頃、教室から運動場越しに見えていた近くの山。学校自体が山のふもとにあったから、実際は身ぐるみ山の中。
秋の夕日を浴びた山の木々はそれぞれ特有の光を放ちながらも、少し遠目で見ると、いろんな色がまじりあった深い色調になっていた。

これから本格的な紅葉の季節。
馬頭でのどんぐりイベントも、もう明日に迫ってきた。
拾ったどんぐりをちゃんと翌春に発芽させるには、数日間のタイミングが勝負で、その日を失うと、なかなか難しいという。そんなどんぐりを馬頭の子どもたちが大切に育ててくれた。

自然の移ろいは、人間に合わせて、待ってくれない。
感傷に浸れるはずの11月は、いつもあわただしく過ぎていく。

 

量子論一冊 秋の山に入る              結女

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馬頭のどんぐりイベント詳細はこちら

https://www.5baimidori.com/news/201009-post-25.html

バカラの点灯式

このブログのタイトルのとおり、わがオフィスは恵比寿はガーデンプレイスのそばにあります。

そのガーデンプレイスのクリスマスのシンボルとなるのがバカラの巨大なシャンデリア。
11月の声を聞くと広場にディスプレイされるのですが、毎年、シャンデリアを見ると「え、もう、そんな季節っ!?」って思います。
特に今年は、ついこのあいだまで、シャツ1枚でも汗がにじんでいたような。。。

今年も華やかなクリスマスソングと共にバカラの点灯式が行われましした。

このまま季節は一気に師走へと駆け抜けていくのでしょうか。

あぁ、も少し秋を味わいたかった。。。
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秋ひとつ  

秋ひとつ 正岡子規の石あたま             結女

やっと秋になった。突然の秋、である。
かと思うと、もう季節は初秋を通り越して、仲秋へ。
この秋雨が終わるころには、山野は一気に色ずき始めてくる。
あ~、待ちに待った秋。 

先日9月の句会があった。
一か月お休みをしての出席だったので、句作の時間もたっぷりあったはずが、またしても時間切れ。
句会間際になって、どうしても2句ができず、行きの電車の中で、歳時記とにらめっこ。
かくして、今回も遅刻ギリギリで駆け込んでいくことに。

先人を歳時記的に分類すると、秋を代表する人は、私的には正岡子規。
なので、今回の自由詠2詠は、子規、それと子供の頃から「いけない...」と思いつつ魅かれていた「彼岸花」を詠もうと決めた。

子規の命日は9月19日で、その期日は獺祭忌、糸瓜忌ともいわれる。
う~ん、忌日はなかなか読みにくい。
そうそう、子規の好きな柿で読むのもいいかな~。
でも、今年はまだ柿は食べてないぞ~なんて考えているうちに、浮かんできたのが子規の横向きの写真。
子規の写真はほかにも野球着姿や、病床でひじをついた写真が有名だが、何といっても強烈なのは、横向き写真のあの頭。
この中に膨大な知識や洞察力が詰まっていたのだろうな~と、ほれぼれするような、出っ張り具合である。

そういえば昔、誰かから聞いたことがあることを思い出した。
後頭部が出っ張っている人は、先天的に頭がいい。平面的な人はさにあらず~と。
私の後頭部、生まれつき平面。というより、垂直、絶壁である。

               

彼岸花 まだ深入りはしてをらぬ                  結女

 

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2ヶ月前から育てている(育っている?)菜園ユニットの野菜たち。
厳しい暑さにも負けずにすくすくと生長し、立派なオクラとアキナスができました!

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本日の収穫は、アキナス、オクラ、モロヘイヤ、ツルナシインゲン
もったいなくて採るのをためらっていたオクラ・・・大きくなりすぎて硬くなったかな? 

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新鮮な素材そのものを味わいたくて、ボイルしてみました。
大好物のオクラをパクリ。う~ん、ちょっと固かった・・・(笑)

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やっぱりナスは焼きナスで。秋を感じる味覚です。

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菜園ユニットで野菜を育てている間の楽しみは、もちろん収穫なのだけど、
もう一つ楽しみにしていることがある。
それは野菜の"花"にお目にかかれること。

花の色や形、大きさや付き方が実に様々。何となく分かっていたような気になっていたけれど、じっくり観察してみるといろいろな発見があっておもしろい。

レタスの花って小さなたんぽぽみたい!
オクラって空に向かって実がなるのね~!

お店で野菜を購入するだけでは知ることのできない世界が、この小さなユニットの中に広がっている。


これどんな野菜の花か分かりますか?

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正解は・・・左上から時計回りに、アキナス、オクラ、ラッカセイ、レタスです。



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先月矢澤ナーセリーより菜園ユニットセットを送っていただいたので、娘と一緒に菜園ユニットづくりに挑戦しました。

セットの内容は、側面にテイカカズラが植栽された金網カゴ、培養土に
"矢澤レディース"セレクトの野菜苗7種。
トマト・レタス・モロヘイヤ・オクラ・ツルナシインゲン・アキナス・ラッカセイ

金網カゴには、テイカカズラが植栽された部分に半分ほどアクアソイルが入っています。
カゴのバランスをとるため、レンガで重石をして作業スタート。

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矢澤さんのアドバイス通り、まず、アクアソイルと同じ高さまで土を入れます。

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アクアソイルと同じ高さまで入ったら仕切りを引き抜き、さらに土を入れていきます。
カゴの上端まで入れて、表面を軽く均します。

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次は植える苗の配置。背が高くなるもの、横に広がるものなど、あれこれ考えながら置いていきます。
ちょっと欲張り気味かな?

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ポットから苗を出して傷めないように気をつけながら植えていきます。
暑さでレタスがしなってきました。急がないと!

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苗の名前を書いた札を付けます。

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仕上げにたっぷりお水をあげて完成!

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数日後の様子。レタスも元気になりました。これからが楽しみです。

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さて、この写真はなんでしょう?

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実は、これリュウノヒゲという植物の実なのです。

リュウノヒゲはサワサワとした細長い葉が特徴の草で、5×緑でもよく使います。

この春、山本先生の指揮の下、みんなに手伝ってもらって庭の植え足しをしたときにも使いました。

ちょうど実がなる季節だったので、こうして写真に撮ったのですが、その実の青の美しさに驚かされます。宝石のラピスラズリーのような青ですね。


さて、その美しい青の実の中には、写真にあるような半透明の種が隠れています。

皆さん、昔スーパーボールって、ものすごくよく跳ねる小さなボールがあったの覚えてますか?
小学生の頃、これでよく遊んだものです。

山本先生が、この種をつと取って「知ってる?これってよくはねるんだよねー」と地面に弾ませました。

ホントだ。その跳ね感は、まるであのときのスーパーボール!

周りで見ていたいい年の大人たちが、種が弾んだ瞬間に「おおっー!!」

ちょっと童心に帰れたお庭の作業でした。
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最近、地元高知に帰るたびに、真っ先に会いたくなる男の子がいる。
その名もふくちゃんこと、福田安武くん、愛知県生まれの23歳。
高知大学の大学院、1年生。

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ふくちゃんに出会ってからというもの、生まれ故郷の高知の自然が
どんなに美しいものであったのかを知り、季節ごとの自然の恵みを知り
それをみんなで分かち合う喜びを知った私。県外生まれ、若干23歳の
ふくちゃんのおかげで、今更ながら故郷への愛が深くなってしまった。

あるときは夜もふけた海辺の河口で待ち合わせ、おにぎりと釣具を持ってうなぎ釣り。
釣ったうなぎはその場でさばき、拾ってきた薪で火をおこして蒲焼に。
釣りのための餌も買わない。大学の敷地内のどこの枯葉をひっくり返せば、
たくさんのミミズが隠れているかをふくちゃんは知っているから。

ふくちゃんと遊んでいると、いろんなことの本質に気づかされる。
心豊かに暮らすために、必要なことって実はそんなにたくさんじゃない。
誰かの生活のために役立つ、磨き上げた技がひとつあり、
自然から少しずつ恵みを分けていただくための知恵と、
感謝の気持ちがあれば、他の誰かを貶める悪知恵もいらないし
浅はかな計略も必要ない。
お金がなくても、死ぬほど楽しい遊びがたくさんある。
生きることってこんなにシンプルなんだ、と思い知る。

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そんな自然児ふくちゃんが、本を出版した。
そしてその出来たての本を持って、5×緑のオフィスまでやってきた。
いつも山や海で会うふくちゃんが、恵比寿にいるのはちょっとふしぎな
感じだったけれど、都会で窮屈な暮らしをしているひとたちにこそ
読んでもらいたい、というふくちゃんの想いがうれしい。

「これ、いなかからのお裾分けです。」

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これ、いなかからのお裾分けです。

著者:福田安武

発行日:2010年7月7日

出版社:(株)南の風社

ISBN978-4-86202-037-6









ふくちゃんが大学で、とある先生に提出したレポートが、先生の熱意により
高知の出版社「南の風社」の編集長に届けられ、この本の出版につながった。

ふくちゃんみたいな23歳は、そうそう周りにいないと思う。
里山の暮らしの知恵、みたいな本はあるかも知れないけれど
執筆者が23歳の男の子である確率はほとんどゼロに近い。

でも、ほんとうは、私たちみんなが受け継いでいかないといけないこと。
自然の勘を取り戻し、暮らしに季節を取り戻し、心豊かな日々を取り戻すために。

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ご興味のあるかたは、ぜひこの本を読んでみてください。
現時点では、高知県外の書店では在庫を置いていないので
お近くの書店にお取り寄せいただくか、南の風社さんに直接ご注文してみてください。
http://www.minaminokaze.co.jp/159.html

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この春、うちの庭のお化粧をみんなでしました。
https://www.5baimidori.com/blog/201004-post-31.html

これはその時のお話です。

うちの庭は、コンクリートで固められていて、そのために5×緑のシステムを使って庭にしました。
なので、土はアクアソイルなのですが、植えた植物にくっついてくるのか、2年目にはもうミミズがいました。

で、このたびみんなで草木を植え足すにあたり、土を掘り返すと、出てくる、出てくるミミズやカナブンの幼虫たち。

それはいいんですけど、虫が「発掘」されるたびに、みんなが手のひらにのせて見せにこなくてよろしい。

だから、もうわかったってば。どンだけ虫好きなの。
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那須在住の作家、RARIさんのお宅を訪ねて野菜をたくさんいただいたことは「那須のお福分け その1」でお知らせしたとおり。

今回はストローのお話です。

お昼に立ち寄ったヤギのいる素敵なオーガニックレストランで、麦の穂をいただきました。

わたしたちが、畑に入って刈った麦を、奥様が麻紐で束にしてくださって、「ストローにどうぞ」。

そうか、そうだよね。
麦=ストロー。
ストローってホントはこうやって麦の穂を使っていたんですよね。
だから、ストローを麦(ストロー)というわけ。
こんな当たり前のことも、麦の穂を渡されてようやく気づきました。

いただいた麦を適当な長さに切って、早速ストローに。
これで飲み物をいただくと、ちょっとワクワクした気分になるから不思議です。

たまたまオフィスにやってきた日大の学生さんたちに、これで冷たいものをお出ししたら、結構ウケました。
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麦ストローでドリンク (コースターはRARIさんと陶芸家のコラボ作品)
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いただいた麦わら。
適当な長さに切って、ストローの束にすると「ちょっしたプレゼント」にもなるかも。。。
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ヤギさんのいる那須のオーガニックレストラン OURS DININGさん とその畑
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死海の塩

今月の句会のお題は、梅雨......

こんなにもリアリティーのある季語ならいくつでもできるはずなのに、これまた難しい。

 

この時期は、どうしても体に刺激がほしい。

このけだるい日々に刺激を与えてほしい。

ということで、まずは、味覚をフォーカスすることに。

カレー味、塩味、酸味、辛味。

そういえば、この間、大阪の飲み屋で世界の塩の味比べをさせてもらった。

これは素材になるではないか。

ところが、幾種類もの塩があったのに、どこの塩だったのかが全く以て思い出せない。

(結構酔っぱらっていたワタシ)

確かに覚えているのが「イスラエルの塩」

そばに居合わせていたM田さんが、「イスラエルには梅雨に合う!」と、呟いていたからだ。

う~~ん、あれこれやってみるが、「イスラエル」の5文字はなかなかうまくおさまらない。

まてよ。イスラエル産の塩って、もしかしたら死海の塩のこと?!

ということでできたのが、以下の句。

 

舌先に死海の塩や梅雨長き          結女

 

およそシュールとは程遠い、写生句(?)でした。

ちなみに、イスラエルの俳句はないかと探してみたら、尊敬する俳人・赤黄男にこんな句があった。

 

黴の花イスラエルからひとがくる       富沢赤黄男

 

黴(カビ)の花?......

そうか。やっぱりイスラエルには梅雨が似合うんだわ。

やるね、M田さん!

 

 

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世界の塩 大阪北新地、鶴の恩返しにて

桜桃の季節

桜桃の蔓を糸でつないで首にかけたら珊瑚の首飾りのように美しい、と言ったのは太宰治だけれど、
サクランボの色がとても綺麗なので染め付けの器に盛ってみました。

 
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里山からの「お福分け」。
今回は那須からです。


「恵比寿日和」にも度々登場する那須在住の作家、RARIさんのご自宅に遊びに行きました。
https://www.5baimidori.com/blog/200912.html

生活の一こま一こまを大切にする、RARIさんらしいゆったりとした時間を楽しめる1日となりました。
RARIさんのお宅の裏では、ご主人様が本格的な野菜づくりをなさっていて、帰りにどっさりと新鮮な野菜をいただいて帰りました。
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おみやげにいただいた野菜。野菜がこんなにも美しいことをあらためて感じます。
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RARIさんのお家の裏庭と菜園
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RARIさんのショップ。JALDIN BLANC
RARIさんの世界を写した素敵なお店です。
近く、カフェを併設した新しいショップができるとか。とても楽しみです。
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馬頭の「お福分け」


カボチャって干し物にするんですね。。。

この前、「畑のお福分け」について書きましたが、今回は「馬頭の森のお福分け」のお話です。

里山へ行くたびにおいしいものをかかえて帰る私たちですが、このあいだ5×緑里山ネットワークの馬頭をお訪ねしたときには、干しシイタケといっしょに干しカボチャをいただきました。
緑が清かなエンドウ豆もいっしょに!

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「カボチャも天日で干すんですか?!」と驚く私に「タマネギをいためてスープにするとおいしいですよ」とお料理上手の佐藤さんちのお母さん。

さっそくスープをつくってみました。

干したカボチャは色鮮やかな黄色にもどります。
エンドウ豆の緑とカボチャの黄色がスープのなかで一緒になって、見た目にも楽しい!色鮮やかなスープになりました。
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この日のお昼ごはん
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「そろそろいいかな?ちょっと見てみようか?」
娘と二人、庭の片隅に植えた梅桃(ユスラウメ)の木に近づいてみると、あるある赤く色づいた小さな実が―。

ユスラウメの実は、小粒のさくらんぼのよう。でも柄の部分がほとんどないので、枝に直接くっついたようになっています。しかも葉の下側につくため、収穫するときは枝下から見上げるようにして、葉が生い茂る中に手をのばさなくてはなりません。

一瞬手を入れるのを躊躇しますが、赤い実が目に入ったらそんなことは気にしていられません。ちょうど頃合いの熟した実は、指で触れるとほろっと落ちます。
つぶさないように大事に集めた実は、それはつやつやと美しく、一粒口に入れると優しい甘酸っぱさが広がります。最近の果物は甘みの強いものが多いけれど、このさわやかな酸っぱさがたまりません。

ユスラウメに続くようにジューンベリーの実も色づきます。ブルーべりーを思わせる実は、さわやかな甘みとりんごのような香りがします。どちらも小指の先ほどの小さな実ですが、その味わいは個性があっておもしろい。娘はジューンベリー、私はユスラウメが好み。
ユスラウメと異なり、ジューンベリーは実が付いているのが一目瞭然なので、ヒヨドリなどの鳥たちが啄ばみにやってきます。実の付き方、"ユスラウメ"は鳥に見つからないように実をつけ親木近くで種を増やし、"ジューンベリー"は実を鳥に運んでもらい広域的に種を増やす?などと思っていると、

「とりさーん、あかくなってるよー!」

喜びを分かち合いたいのでしょうか?空に向かって叫ぶ娘・・・。

採れたてを食べる喜びと、探しながら採る楽しさとで夢中になるあまり気がつくと、顔やら手やら蚊にさされていました。

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ユスラウメ(上段)とジューンベリー(下段)
ユスラウメは葉がふさふさで実が見えない


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みずみずしい実たち
つやつやとしているのがユスラウメ、ブルーべりーのような実がジューンベリー
娘は食べ頃のジューンベリー(黒っぽい赤)ばかりを食べる。たくさん食べているうちに自然に分かったらしい。さすが食いしん坊






畑の「お福分け」

先月、関西の里山ネットワークの畑(滋賀県高島町にある地名です。ハタと読みます)へ出かけました。

畑の棚田の管理を続けていらっしゃる宮脇さんといつものように堅田の駅で待ち合わせて棚田へ。
宮脇さんの自家菜園で「エンドウ豆が食べ頃」というのでちょっと寄り道。
「あれもこれももっておいで」という宮脇さんのお言葉に甘えて、エンドウ豆やらキャベツやら野沢菜やらを抱えて帰りの新幹線に乗り込みました。

いただいた野沢菜もキャベツも歯ごたえがあって、味が濃くて、存在感があります。
手作りの野菜を時々いただきますが、「どうしてこんなにおいしいんだろう!」といつも思います。
 
穫れたてだからか、農薬や化学肥料を使わないからか、「商品」としてでなく「食べ物」として育てているからか。。。なんて考えたりして。

健やかに育った野菜みたいにおいしいものは、人を元気な気持ちにさせてくれます。

そういえば関西には「おすそわけ」のことを「お福分け」という美しい言葉がありましたっけ。

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宮脇さんの自慢の畑(ハタケ)です。
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5月の白い花

ウツギ ガマズミ テイカカズラ----------里山ユニットの草花たちがこの頃になると次々と花を咲かせます。

5月もそろそろ終わり。初夏の空気が漂うこの頃は、何となく白い花が多いような。。。

白い花が楚々として美しいガマズミやテイカカズラ
テイカカズラはジャスミンに似た香りを放ちます。
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春浅い時期に造園の工事をした西大井の老人ホームの様子を見に行きました。
壁面緑化のテイカズラも丁度花を咲かせていて、通りすがりの小さなお子さんを連れたお母さんが「いい匂いのお花ね。なんていう名前かしら」と子どもと話し合っていたので、おもわず「それはテイカカズラというんですよ」と声をかけてしまいました。

「テイカカズラって、カズラというとあのフウセンカズラとかと同じカズラですか?」とおっしゃるので「ええ。ツル植物のことをそう呼ぶんでしょうね」とお答えすると「そういえばヘクソカズラなんていうのもありましたねぇ」なんて笑い話になりました。

5月の終わりの白い花。
鬱陶しい梅雨の始まるこの時期に、新緑に映える白の鮮やかさで、一服の涼を届けてくれているような気がします。
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老人ホームの壁面緑化
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薔薇の庭

東京は北区西ヶ原にある旧古河邸で「春のバラ フェスティバル」が開かれています。

5月23日までは夜も開放されていて、ライトアップされた薔薇を楽しむことができました。

近くに所用があったので、終わった後ふらりと立ち寄ってみたのですが、人出の多さに驚きました。
それも年配の方から学生とおぼしき若者まで、老若男女とはこのこと、といった賑わいです。
薔薇の愛好者は本当に幅広いんだな、と思いました。

夜桜見物はよく聞きますが、夜の薔薇の美しさも格別なものがあって、思いがけず楽しい時間を過ごせました。

旧古河邸は、明治の元勲、陸奥宗光の別邸だったところで、洋館と洋風庭園は、鹿鳴館などを設計したジョサイア・コンドルの手になるものだそうです。
(そういえば、東大のキャンパスにコンドルの銅像が建ってますね)

奥には、薔薇園とは趣を異にする日本庭園が広がっていて、その散策も心楽しいものでした。
庭師・植治こと小川治兵衛の作庭だそうです。

しばらくおぼろ月夜を眺めながら、こんな風にゆっくり夜空を眺めるのは何ヶ月ぶりだろう、と思いました。

残念ながらライトアップ期間は終わってしまったようですが、「バラのフェスティバル」は6月20日まで開かれているそうです。
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生きていましたっ!

「生きていました」なんていうと、何事かっ!?と思われそうですが、どんぐりキューブのお話しです。


一昨年、矢澤さんにいただいたコナラのどんぐりキューブ。昨年のことですが、雨が降っていたので「外に出してあげた方がいいかしら」と、ベランダに出してうっかりしている間に傷んでしまい、枯れそうになってしまいました。
あぁっ!よかれと思ってしたことが。。。仇に。。。

コナラは冬の間落葉するので、生きているかどうかずっと心配していました。

だから春先に、か細い枝から新芽が出ているのをみつけたときは本当にうれしかった。。。
産毛が光って、赤ちゃんみたいで愛らしいと思いました。

5月になり、いたいけな風情だった幼葉も、随分葉を広げて立派に(?)成長しています。

いつも「がんばれ」と声をかけたくなります。
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春先に芽吹いた若葉            5月には立派に(?)成長
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桜の咲くレストラン

恵比寿にある韓国レストラン、ビソリは、春には桜、夏にはディゴの花が咲きます。
花の下でいただく食事は、また格別。

このお店は、前にもこのブログでご紹介した作家のRARIさんにご紹介いただきました。
http://202.133.125.240/cmt/mt.cgi?__mode=view&_type=entry&id=186&blog_id=1

お料理がおいしいのはもちろんですが、ビソリでは「有無相生」といった東洋思想を元に、食だけでなく医療や環境についても様々メッセージを発しています。
たとえば、こんな。。。

「まずは本質を見極めること。
そして個別に考えるのではなく、循環させて考える。
人と食、人と薬、人と衣服、人と住居、人と地球.....」

先日、5×緑ニュースで「メダカのいる商店街」という記事を掲載しましたが、そのとき触れたメダカの危機に思い当たりました。
メダカが絶滅危惧だ、保護のためにメダカを放流しよう、結果その地域のメダカの遺伝子汚染を惹起した。。。。。
その発想は、ホリスティックに全体を見る東洋医学というよりも、西洋的な対象療法の考え方に根ざしているような気がします。

桜の下で食事をしながら、いろいろなことに話題が及んだ夜でした。
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いぜんRARIさんとビソリでお食事したときにいただいたおみやげ。
RARIさんのお宅で育てている野菜のカードと葉っぱのバウチコ。
RARIさんの手にかかると、なんでも「可愛いもの」になってしまうから不思議です。

それに、ヒヤシンスがこんなに香り豊かな花なのも嬉しい発見でした!

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お庭のお化粧

1年半ぶりに我が家の庭の剪定をしたことは3月29日のブログ「お庭の散髪」の通り。

その時にも書いたけれど、うちの小さな小さな庭は、デザインと骨格づくりは、5×緑の産みの親でもあるプランタゴの田瀬さん。そして植栽は愛植物設計事務所会長で紫綬褒章を叙勲された山本さん、というこの上なく贅沢なキャスティングでてきた庭で、それだけは自慢です。

というわけで、我が家の「庭師」はもったいなくも山本さん!ということになっているのですが、その山本さんが「10年近くたって木も育ち、枝が上がって足下が寂しいから、少しお化粧をしましょう」と言ってくださいました。

すわっ!というわけで、再び5×緑のT井さんやK西さん、アイドルのKOHARUちゃんが集結。なぜか「男手が足らん」と言われて招聘されたM垣さんの旦那様TON-CHANも加わって、植栽作業と相成ったのです。

春には香りを、秋には紅葉を、と山本さんの選んでくださった木々が庭に植えられていきます。

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ヒサカキやマンリョウ、ゴモジュ、ヤマアジサイ、カンスゲ、ハナニラ、シモツケ・・・

自然の中に、道が切り開かれたかのように、同じ樹種を左右それぞれに、
常緑を背景に落葉を配し、
四季折々のみどころをつくる。。。

小さな庭にも山本さんの巧みが生かされています。
山本さんはアメリカの造園家ブレンダ・コルビンの言葉をひいて、「造園家の役割は科学と芸術のかけはし」とよくおっしゃるけれど、山本さんのお仕事を見ていると、いつもその言葉を思い出します。
植物に対する科学的知識と審美性と、二つが両立して「美しい庭」はできあがるのだと教えられますが、山本さんには、そこに草木へのつきせぬ愛情が加わっていることを感じずにはいられません。

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ところで、仕事をする山本さんがカッコイイので、TON-CHANが山本さんを連写!!

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桜に

 

君を待たせたよ 桜散る中を歩く   碧梧桐

 

桜はあっという間に散るというが、意外にしぶとい花だと思う。

ちらちら咲き始めて散りおわるまでに、雨に打たれても風に吹かれても、意外や意外にびくともせず自分の花期というものをしっかり全うする感じがする。

 

今年も桜の時期。

先週末の雨にも負けず、まだしっかり満開の風情をみせてくれている。

でも、本当はこれから散っていくときの桜のほうが好き。

勝負のついた試合を巻き戻しのビデオでゆっくり見るように、安心して見られる。

一番好きなのは、3部散り?くらいの時期。

花びらが舞い散る中をふらふら歩いていると、本当にこれがこの世なのかと、うっとりしてしまう。

 

冒頭の句は、桜の時期が来るたびに思い出す俳句。

 

子供のころ通っていた小学校の裏山のふもとに、この句碑が立っていた。

「なんて素敵なんだろう」と思ってから、もう半世紀近く。今もこの光景を思い浮かべるだけであの頃、胸いっぱいに感じた幸せな気持ちがよみがえってくる。

桜の名句は数多いが、自分にとってこの句ほど好きな桜の句には未だ出会ったことはない。それでも桜に時期が来ると、下手を承知で、桜の句を詠みたくなってくる。

 

 

耳底の 桜の揺れが とどまらず        結女

 

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庭の剪定をすると、あたりまえだけど剪定屑が出る。

木の枝なんかをばっさり落とすと剪定枝がたくさん出てくる。

もったいなので、花瓶に挿して楽しむ。

ただの枝も飾ってみると、美しさを再発見。こんなこともささやかだけどちょっと嬉しい庭の楽しみ。

写真はうちの春告木、山茱萸の花。                     ブログ印_MIY.jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像

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お庭の散髪


我が家の小さなお庭は自由放任主義(?)。
あまり手入れもしてもらえないが、その分「自由にさせてくれ」ということか、木も草も勝手気ままに伸び放題のびてくれる。
前にも書いたけれど、下手をすると雨の日は、通路にまでかぶさった枝のせいで服が濡れてしまうことも。。。家主は「これじゃあんまりじゃありませんか」ってことで、遠慮しながら切らしてもらうのだが、なんだか「おっし!またのびるスペースができたぜ」と思っているのじゃないかと思うほど、切れば切るほど張り切ってのびてくれる。

before:のび放題のもしゃもしゃの庭
             
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素人はどうも枝を落とすのも怖々なところがあっていけない。そこで「プロ」の登場とあいなるのだが、今回は1年半ぶりのお庭の剪定である。
1日で見違えたようにすっきり。
暗かった入り口も明るくなった。

after:散髪後のすっきりきりりの庭
(木に覆われて見えなかったお隣の壁も透けて見えます。)
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実は、我が家の庭は、猫の額ほどの狭さだが、デザインと骨格づくりは、5×緑の産みの親でもあるプランタゴの田瀬さん。そして植栽は愛植物設計事務所会長で紫綬褒章を叙勲された山本さん、というこの上なく贅沢なキャスティングでてきた庭なのである。
(これだけは自慢できるが、その子細は後にゆずるとして---------)

であるので我が家の剪定には、山本さんがいらっしゃる。
山本さんが出張るとなると、チーム5×緑の矢澤さんもかけつけてくださる。
そして、5×緑のみんなもきてくれる、ということになり、わいわいにぎやかに作業が進む。

今年もみんなでにぎやかに作業。もはや5×緑のイメージキャラクターともいえるKOHARUちゃんもお手伝い!
 
 
 
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可愛すぎます。
 
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こちらは、山本さんの作業の表情。
「枝がどちらにのびたいのかなー。って思って切ってるんだよ」とおしゃるが、その手さばきに迷いはない。
時々離れて木の姿を確認しながら剪定を進めるその様子は、もはや名人の域か。

山本さんは造園を「アートとサイエンスの融合」とおっしゃるが、剪定ひとつにもその思想が生きていると思う。

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さてさて、作業が終わった後、みんなで楽しく宴会。夜もふけるまでおいしくお酒をいただいたのはいうまでもありません。                        ブログ印_MIY.jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像


春告鳥

ホーホケキョ ケキョケキョケキョ tutututu~

鶯、別名「春告鳥(ハルツゲドリ)」のさえずりが始まった。

慌ただしい朝の時間、ふと手を止めて耳を澄ます。

まだ幼いのか、たどたどしいさえずりが微笑ましい。

鶯は藪を好むので、なかなかお目にかかることができないが、幼鳥が一生懸命にさえずりの練習をしている姿を想像すると心がほわっと和む。

こんな朝のささやかな出来事が、一日のスタートを心地良いものにしてくれる。

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いつもさえずりが聞こえるミカンの木
鶯のほかにも鳥たちのさえずりが・・。
そういえばヒヨドリがユスラウメの花を啄みに来ていたっけ。

 

 

 

春を食す

田芹が手に入ったので、湯豆腐にいれてみた。

芹は春の七草の一番に名前があがる野草で、独特の苦みや芳香が、春の芽吹きを感じさせる。

日本人が、春のはじめに草を摘んで食すのは、春の生命力を体内に取りこみたいと願ったからだろう。

でも、スーパーでみかける綺麗に揃った芹のバックは、そんな<思い>からは遠い。
苦みやえぐみも少なくて、味も平板な気がする。

野草や山菜に限らず、今はどの野菜も果物も味が淡泊で香りも薄い。
そこからは、はじけるような生命力は感じられないから、いきおい春の力を身体に取り込もうなどという感覚もなくなってしまうのだろう。
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実生のカンヒザクラ

先週末カンヒザクラ(寒緋桜)の花を見に行ってきました。
実はこの日を心待ちにしていたのです。

9年ほど前、伐採予定のカンヒザクラの老樹がありました。
樹の半分ほどが枯れていたのですが、花をたくさんつけ地域の人に親しまれていたので、
何とか子孫を残せないものかと5月のある雨の日、実を探し求め、小ぶりのさくらんぼサイズの実を7粒見つけて持ち帰りました。
拾った実は果肉をよく洗い落とし、7~8mm程の種子を乾燥しないように湿らせたティッシュに包み冷蔵庫で保管。本来は土に埋めるのでしょうが、それでは様子がよく分からない、室内での管理で暖かくなり腐っては困るとの思いから冷蔵庫を思いついたように記憶しています。
冷蔵庫を開けては、乾燥していないだろうか?カビてはいないだろうか?と様子を見続ける日々。
そんなある日、種子がわずかに割れ、その隙間から何やら白いものが出ているのを発見!

なんと発芽しているではありませんか!7粒のうち2粒も!!

サクラの発芽率は低いといわれ、中には数%という文献もあったのでこれには感激。
ダメにしては大変!とその道のプロ(山本さんと矢澤さん)にこの子たちを託したのでした。


約1年後、50cmほどに育ててもらった実生苗を元の地に植栽しました。
実生苗が花を咲かせるまでには5年~10年ほどかかるとのこと。本当に咲くのでしょうか!?

一昨年・・・植栽して以来のご対面。
       高さ2mほどになった姿に「大きくなったね~」とわが子のことのように感激。
       そろそろ花がつく頃かと思うも花を見ることはできず。
昨年 ・・・時季が遅く葉桜で花を見ることはできず。が、足元を良く見ると花柄を2つ発見!もしや!?
今年 ・・・なんと花をつけていましたー!
       

あの小さな一粒が年月を経て大きな木に成長し花をつけている・・・。
当たり前といえば当たり前のことかもしれないけれど、一粒の種に秘められた植物の持つ生命力を改めて感じたのでした。

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あのときの一粒が・・・と思うとうれしさもひとしおでした
 
 

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余談ですが、サクラといえば桜餅。
ちなみに桜餅の葉は、オオシマザクラの葉を塩漬けにしたもので、葉の鋸歯(縁のギザギザ)が重鋸歯で先端がすうーっと長く糸状にのびているのが特徴。
花には芳香があるのですが、この香りがまた優しい気持ちにしてくれます。
花期はこれから。楽しみです。
 

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毎年恒例となった桜餅づくり
たくさん作っても"花より団子"の我が家では、あっという間になくなります。

啓蟄

3月6日は啓蟄。

 

大地があたたまって、土の中から虫たちが地上に出てくる季節とされています。

 

ちょうどチーム5×緑の矢澤さんのナーセリー便りで「カエルが土から出てきました」

というお知らせをいただいたばかり。。。ものみな目覚める春の季節です。

 

 

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顔に土がついてますよー。まだ寝ぼけた感じの雨蛙さん

 

1月末に、土の中から顔を出した福寿草の写真が馬頭の森の佐藤さんから送られてきました。
自然と思いだされたのが、藤原家隆のこの句

花をのみまつらん人に 山里の 雪間の草の春を見せばや

冬から春へかけて少しずつ動く、ささやかな季節の変化を昔の人は本当によく観ていたのだと思います。

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雪間の草の春を見せばや

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クリスマスローズ

庭のクリスマスローズの花が咲きましした。

以前どこかで、越前か信楽の蹲にクリスマスローズが投げ入れられているのを見て、とても好きになりました。
苗をいただいて庭に植えてみたのですが、この花は本当に強くて、まだ寒さの残る庭に毎年花を咲かせてくれます。

日本では「初雪おこし」と呼ばれて、茶花としても用いられるとか。
白洲正子さんは、これを古いオランダの染め付けに生けていらっしゃいましたが、「見栄えのせぬ花であるが、薄緑から赤紫へ、次第に姿を変えていくのが美しい」と書いています。

花のない時期から晩春まで咲くので、部屋に飾る花が無いときにとても重宝します。
 
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もう春。というころになって、決まって雪が降る。

淡い春の雪は、ふわりと落ちて、すぅ~っと消えていく。

空から落ちてくる雪はもっといっぱいあって、もしかしたらこうして地面にたどりつく雪は、かなり幸運なのかしらん、なんてふと考えている。

 

雪の句といえばいつも口ずさんでしまうのが、

 

 いくたびも雪の深さを尋ねけり  子規

 

病床の子規が、庭にどれくらい雪が積もってきたのか、たびたび家人に見てきてもらっているという光景だ。

寝たきりで身動きの取れない子規にとって、静かに降り始めた雪がどうなっているのか、気になって仕方なかったのだろう。この句を思い浮かべるたびに、自分が家人になって、雪の様子を子規に伝えているような錯覚を覚えてしまう。

 

でもって、先月の句会のお題の一つが「雪」

こんなにも雪に思い入れることのできるワタシなのだから、いい句がいっぱいできておかしくないはずなのに、これまたイメージが広がりすぎて難しい。

 

でも、今回、先生の素晴らしい俳句に出会った。

 

   日が差せば雪は楽しみながら舞う  静魚

 

こういう俳句に出会うと、「参りました!」という感じになり、こういう句に出会える句会に出ていてよかったと思える。いかに自分が広がりすぎるといいながらも一面的なとらえ方しかしていなかったかと思い知らされる。さすがに!いつも厳しいだけのことはある先生である。

 

雪の句でいえば、今回はこんな句も素敵だと思った。

 

    鼓膜にてふんわりとまる雪の音   太平洋

 

ちなみに太平洋さんは、私より○○歳ほど年上の男性。こんな繊細な素敵な句を作られるので、びっくり。

 

でもって、蛇足の俳句。

 

    初雪を20セントといふBARで  結女

 

そう、あの20セントです

 

 

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金柑の実なる

この季節になると、庭の金柑が実をつける。

冬枯れの庭の中で、生き生きとしたビタミンカラーの黄色が鮮やかで、元気をもらえる。

金柑は砂糖漬けにして食べるけれど、喉にもいいいとか。
この季節、ありがたい自然の恵みである。

K橋さんは、金柑でピールづくりに挑戦したもののうまくいかなかったとか。。。やっぱり金柑は砂糖漬けが一番、ということだろうか。
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句友「人魚さん」のおススメで、青山のワタリウムに「バラカン」展を見に行った。

昨年の9月から5カ月以上もの長期間、ここで開かれていたということ。

その間、何度となくこのあたりをうろうろしていたにもかかわらず、

その展覧会の存在を知ったのが、展覧会最終日の一日前。

ということで、何はさておき、最終日の日曜日に、会場に向かった。

 

何か、スイーツのショップでもできたのかな~と思っていると、

この展覧会を一目見ようという人々の列だった。

20分ほど待って、会場に入ると、これまた、大勢でごった返していた。

この展覧会は、ワタリウムの方が遺族の方への情熱的な働きかけで実現した

貴重な展覧会だったという。

妹島和世、西沢立衛両氏によって、美術館内部に再構成された「バラカン邸」は、

中庭とリビング(リビング続きの庭というべきか)、フロアはまたがっても、

書斎もベットルームも食卓も、一連の空気感の中で途切れることなくつながっている。

白い開き窓から漏れる十字の光は、くらがりの深いやすらぎを与えてくれる。

中庭の植物もダークなグリーンの色合いが神秘的で落ち着く。

壁の色彩のピンクも明るいのに、不思議にシックな印象だった。

 

シンプルでありながら簡素でなく、控え目だけど饒舌というのだろうか。

意志のある小さな住宅とは、なんて豊かなのだろうと思い知らされた。

大きなフラットな会場でなく、小さなニュアンスのあるギャラリーだからこそ味わえるしあわせ。

この企画を実現させた、ワタリウムの方の思いに触れたような気持がして、気分よく会場を後にした。

 

 

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最終日の行列にびっくり!

 

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春迎え

一年で一番寒いといわれる大寒の日。
今年は、一月の二十日でしたが、思わぬ暖かさで水ぬるむ大寒となりました。

この頃になると庭の木の冬芽が気になります。
厳しい寒さの中、シンと静まりかえったようにみえていた樹々の枝先にふくらむ冬芽をみつけて嬉しかったのを覚えています。
こんなことも小さな庭を持つようになってからのささやかな喜びのひとつです。

どんなに寒い冬でも、植物たちの中では春の準備が進んでいます。
その着実で確かな営みに心を動かされるのです。

新しい年が明け、季節はやがて立春へ ― 。

三寒四温。春はもうそこまできています。 

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