緑化ガードレール
トラフィックキューブ(緑化ガードレール)
強度実験データ
トラフィックキューブ(緑化ガードレール)
都市の景観に潤いを与える緑のガードレールを開発しました。 トラフィックキューブをプランターとして、上に高木を植えることも可能です。
・トラフィックキューブは歩行者自転車用防護柵設置基準(P基準)を満たしています。 |
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つくばエキスプレス 柏の葉キャンパス駅前
・共同特許申請 設計:オンサイト計画設計事務所 |
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高木の植栽帯を兼ねたときのイメージ |
トラフィックキューブ 2タイプ
植栽タイプ |
石詰めタイプ |
※金網の種類は2タイプあります (金網の種類がわかるように植栽前の写真を掲載しています)
ウェーブメッシュタイプ |
グラスダイヤモンドメッシュタイプ |
強度実験済み 歩行者自転車用防護柵 P基準クリア |
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強度実験データ
下記性能を有していることを確認するために強度実験を行いました。
・歩行者自転車用防護策P基準(下表ー1)を満たすこと。
・H鋼型仮説ガードレールを比較した場合、水平荷重(転倒荷重、最大摩擦荷重)ともm単位において優れた性能があること。
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表-1 歩行者自転車用防護柵P基準
種別 | 設計強度 | 設置目的 | 備 考 |
P | 垂直荷重 590N/m(60kgf/m)以上 水平荷重 390N/m(40kgf/m)以上 |
転落防止 横断防止 |
荷重は、防護柵の最上部に作用するものとする。このとき、種別Pにあっては部材の耐力を許容限度として設計することができる。 |
表-2 実験結果データ(H17.3.11 実施)
垂 直 荷 重 実 験 | |||
供試体 | 荷重 | 沈下量mm | |
A点 | B点 | ||
ウェーブメッシュ仕様 (石詰め用) L1200×D800×H600 900kg |
990+1167N | 0.56 | 0.52 |
ウェーブメッシュ仕様 (植栽用) L1200×D800×H600 260kg |
990+980N | 1.67 | 1.46 |
ダイヤモンドグラス メッシュ仕様(植栽用) L1200×D1000×H735 300kg |
990+1167N | 0.92 | 1.36 |
備 考 | ・供試体に101kgf(990N)の鉄板を載荷し、その上に19kgf(186N)の錘を載せて合計1,176Nの荷重を載荷したが各供試体共に目視できる変化はなかった。 また、更に各供試体に100kgf(980N)の錘を載荷したが各供試体ともに目視での異常は確認できなかった。 ・各供試体は、上記表内の荷重を載荷した時点の沈下量をダイヤルゲージにて測定したが、いづれの供試体も沈下量が2mm以下と微小であった。 <考察> 規定値708N(590N/m)以上の垂直荷重を各供試体に載荷しても目視上の異常は認められず安全であると判断する。 |
水平荷重 | 転倒荷重 | 最大摩擦荷重 | |
供試体 | 荷重 | 荷重 | 荷重 |
KN | KN | KN | |
ウェーブメッシュ仕様 (石詰め用) L1200×D800×H600 900kg |
4.2 | 4.2 | 4.2 |
ウェーブメッシュ仕様 (植栽用) L1200×D800×H600 260kg |
2 | 2 | 1 |
ダイヤモンドグラス メッシュ仕様(植栽用) L1200×D1000×H735 300kg |
3.7 | 3.7 | 3.5 |
H網型仮設ガードレールとの比較 | 3.5 [0.84] |
3.5 [0.84] |
3 [0.72] |
備 考 | ・転倒荷重実験荷重をかけたが転倒する前にトラフィックキューブが水平移動を開始、また仮設ガードレールは荷重が増加しなくなる現象が発生したため、転倒荷重をトラフィックキューブが移動を開始した荷重、また仮設ガードレールの場合は荷重が増加しなくなった時点の荷重とした。 <考察> 仮設ガードレールの測定値は、他の供試体の値と比較する場合、測定値を補正する必要がある(補正係数=1.2m/5m=0.24)、補正した値は[ ]内の値である。 結果として各トラフィックキューブは仮設ガードレールと比較して転倒し難いと判定される。 ・水平荷重実験 転倒荷重実験と同様の現象が発生したため、転倒荷重実験と同様の考え方で荷重測定を行った。 <考察> 仮設ガードレールの補正値と比較すると、各トラフィックキューブ共に仮設ガードレール以上の対水平力性能があると判定できる。規定値468N(390N/m)以上の水平荷重性能を各共試体とも満たしている ・最大摩擦荷重実験 油圧ジャッキの作用点を各供試体の最下部に設置し水平に荷重を加え、各供試体が移動し始めた時点の荷重を最大摩擦荷重とした。 <考察> 仮設ガードレールの補正値と比較すると、各トラフィックキューブ共に仮設ガードレールの摩擦性能より高い値を示しており合格であると判断する。 |
衝 撃 荷 重 実 験 | ||
供試体 | 荷重 | 変形量 |
kgf | mm | |
ウェーブメッシュ仕様 (石詰め用) L1200×D800×H600 900kg |
300 | 26 |
備 考 | ・実験条件 【1】重錘質量 W=300kgf=2.94KN 【2】重錘落下高さ H=400mm 【3】重錘水平移動距離 D=1220mm 【4】重錘吊り半径 R=2061mm(計算算出) ・実験状況 重錘をスプリングベルトを介してフォークリフトの爪に固定。重錘を番線を介して他のフォークリフトにて水平移動させ上記条件にて重錘をAタイプ(石詰)に衝突させた。重錘がカゴに衝突した時点でカゴ上部より小砂利がカゴ外に5~7個飛散したが距離はカゴの周辺300mm以内であった。 <考察> 重錘衝突後の供試体の変形は26mmと微小であり、中詰の石は飛散せず、供試体上部に詰めた目詰め砂利が一部供試体外に飛散した。 Eg=2.94KN×400mm =1.18KNM のエネルギーに十分耐えたと判断する。 |
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