7月15日、広尾の山種美術館が竣工しました。
- 日本画の美術館を飾る日本在来の緑 -
白樫(しらかし)、小楢(こなら)、紅葉(もみじ)、椿(つばき)、夏櫨(なつはぜ)、橡(くぬぎ)、
蕗(ふき)、東菅(あずますげ)、山路の杜鵑草(やまじのほととぎす)、薮柑子(やぶこうじ)・・・・・
日本画を所蔵する山種美術館の建物を飾る緑は、昔から日本に自生する在来の植物で構成されています。
日本の緑は、優しく、懐かしく、美術館を訪れる人に季節の巡りを伝えてくれます。
美術館の入る建物全体の植栽は、次のような設計者の主旨でデザインされています。
・立体的で多彩な緑
・季節感があり透ける緑
・美術館にふさわしいシンプルで現代的かつ繊細な緑
植物は全て関東地方の里山を構成する在来種50種類以上が植栽されています。
エントランスを飾る「かずら垣」をはじめ、1年前から植栽・養生する「事前養生ユニット方式」を採用することで短い工期の中でも完成度の高い植栽となりました。
金網とテイカカズラでつくった現代の犬矢来。
17m続く葛(かずら)の垣根は、美術館のエントランスを演出すると共に館内からの景色を彩ります。
2階ー6回東側のテラスを飾る「手すり付里山ユニット」。
里山の多様な木と草で構成され、広尾の街の緑とつながります。1年前から植栽・養生し、この建物の各所へ設置されました。
1階中庭など建築外周にはつる植物がからむ緑化フェンスを巡らせました。
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オープン予定は10月1日となっております。山種美術館の詳しいことはこちらをご覧ください。
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