恵比寿日和
二十四節季便り『小寒』
2021年3月15日
初候
第六十七候「芹、盛んに育つ」
新年あけましておめでとうございます。
三が日は天気も良くて
気持ちの良い新年の幕開けとなりました。
元日、散歩をしていたら、
「この時期に白い花が満開?」という樹に会いました。
答えは花ではなくて、
ナンキンハゼの白い種子。
秋には紅葉も美しくて、
四季を通じて楽しませてくれる
中国産の落葉樹でした。
次候
第六十ハ候「地中の清水、動き始める」
夕方ふと空を見上げたら、落葉した寒々しい樹木から、月が覗いていました。
大寒よりも小寒のほうが寒気を感じることがあるそうです。
末候
第六十九侯「雉、鳴く」
雉は、万葉集にも登場する日本の国鳥。求愛の鳴き声は、
春の兆しを感じさせるものだったのかもしれません。
「雉、鳴く」は小寒の末候。大寒も目の前です。一年で一番寒い季節。
でも、季節は春を胚胎しながら進んでいきます。
樹々の冬芽の膨らみが私たちにそのことを教えてくれます。
(写真はシラカシの冬芽です)
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