恵比寿日和
遠野でバイオネストづくり
2020年11月27日
遠野でバイオネストをつくりました。
バイオネストは、5×緑でも何度かご紹介したことがありますが、庭や公園の剪定で出た枝を鳥の巣のように組んでいく方法です。
草や葉は真ん中に入れておき、分解したら植栽地に戻します。
ランドスケープ設計の田瀬理夫さんの考案によるもので、山本紀久さん著作の「造園植栽術」にも紹介されています。
バイオネストのいいところは、
・場内からゴミを出さない
・作業した後も風景になる
・風景になるから「いつやめてもいい」
とかく「今日はここまでやらねば」と目標を決めがちですが、ともすると効率や成果に追われてしまいます。
「今日はこれだけやろう」と決めて、それだけを丁寧に作業するのが田瀬流と言えるでしょうか。
刈り払いも、一気に刈ってしまわず、刈るものを決めて選択しながら、丁寧に作業するよう教えられます。
遠野では、財団法人ハヤチネンダの活動で、早池峰山を望む尾根へ向けて、小道をつくり、山への視界を開く作業をしました。
周辺はかつて皆伐された場所で、コナラやクロモジ、ミズキやススキが茂ってきています。
山では、公園と違って、太い枝や幹が出ます。
いつもは枝を円形に編みますが、太い枝を持ち込みやすいように馬蹄形になりました。
およその形ができると、後はどんどん枝を刺していけば良く、かなりの量の木が出たのに全て収まって、あらためてみんなで驚きました。
ススキは刈って、スゲ類などは残しました。
出来上がったバイオネストにみんなで並んで一休み。クッション性があってなかなかの座り心地です!
早池峰の山が青空に綺麗に見えて、穏やかに日が暮れていきます。
都会にいると、「やらなければならないこと」を並べて、「やれなかったこと」を数えがちですが、「今日はここまでできた」と満ち足りた思いで眠りにつきました。
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