恵比寿日和

遠野でバイオネストづくり

遠野でバイオネストをつくりました。

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バイオネストは、5×緑でも何度かご紹介したことがありますが、庭や公園の剪定で出た枝を鳥の巣のように組んでいく方法です。
草や葉は真ん中に入れておき、分解したら植栽地に戻します。

ランドスケープ設計の田瀬理夫さんの考案によるもので、山本紀久さん著作の「造園植栽術」にも紹介されています。

バイオネストのいいところは、
・場内からゴミを出さない
・作業した後も風景になる
・風景になるから「いつやめてもいい」

とかく「今日はここまでやらねば」と目標を決めがちですが、ともすると効率や成果に追われてしまいます。
「今日はこれだけやろう」と決めて、それだけを丁寧に作業するのが田瀬流と言えるでしょうか。

刈り払いも、一気に刈ってしまわず、刈るものを決めて選択しながら、丁寧に作業するよう教えられます。

遠野では、財団法人ハヤチネンダの活動で、早池峰山を望む尾根へ向けて、小道をつくり、山への視界を開く作業をしました。

周辺はかつて皆伐された場所で、コナラやクロモジ、ミズキやススキが茂ってきています。

山では、公園と違って、太い枝や幹が出ます。

いつもは枝を円形に編みますが、太い枝を持ち込みやすいように馬蹄形になりました。
およその形ができると、後はどんどん枝を刺していけば良く、かなりの量の木が出たのに全て収まって、あらためてみんなで驚きました。
ススキは刈って、スゲ類などは残しました。

出来上がったバイオネストにみんなで並んで一休み。クッション性があってなかなかの座り心地です!

早池峰の山が青空に綺麗に見えて、穏やかに日が暮れていきます。

都会にいると、「やらなければならないこと」を並べて、「やれなかったこと」を数えがちですが、「今日はここまでできた」と満ち足りた思いで眠りにつきました。

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