恵比寿日和
二十四節季便り『寒露』
2020年1月31日
初候
第四十九候「北から雁がやってくる」
今週から、朝晩やっと過ごしやすくなりましたね。
暑い暑いと言いながらも、家の前の桜並木の葉は、黄色く色づいてきました。
ムラサキシキブの実も綺麗に色づいて、季節が変わってきたことを教えてくれています。
次候
第五十侯「菊の花、咲く」
台風19号の被害が広範囲に出ています。
被害にあわれた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
キバナアキギリ シソ科
山地のやや湿り気のあるところで見られるそうです。
少し前まで満開でしたが、大分散ってしまいました。
ポットのまま合羽坂で過ごしていましたが、もうすぐでお嫁入りだそうです。
末候
第五十一候 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)
秋の虫が鳴き始める頃。
といっても原っぱのなくなった街では、スズムシもウマオイもとんと声を聞かなくなりました。
今日歩いた野川公園にはチカラシバの草地があったり、川辺りにはオオバコやオヒシバの道があって、ハグロトンボやヤマトシジミなど、今ではほとんど見かけられなくなった虫たちの姿を見ることができました。
オオバコは踏み跡植物。踏圧が強く他の植物が生きにくい場所に根を下す戦略をとっているようです。
あまり踏みつけるとかわいそうなようですが、
軸にならんだ実は、踏まれることで上半分の蓋が外れて、中から種が出る構造をしているそうです。
外に出た種は人の靴底に付いて広がります。
しかも、種は増粘多糖類のコートを着ていて水に濡れるとゼリー状になり、靴や車輪にくっつきやすくなります。
このゼリー状の物質はダイエット食品にも利用されているとか。
ちなみにオオバコの学名Plantago asiaticaは、ランドスケープ アーキテクトの田瀬理夫さんの事務所名の由来です。
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