恵比寿日和

早池峰神楽

旧暦正月、新月の夜。

遠野のクィーンズメドゥ カントリーハウス(QMCH) に平倉の神楽衆を招いて、早池峰神楽を舞ってもらいました。 

鶏舞(とりまい)に始まり、松の迎え、諷誦舞(ふうしょうまい)、権現舞の四演目。

松の迎えは正月にしか舞われない珍しい神楽。権現舞は五穀豊穣、無病息災を叶える舞と言われています。

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荒舞の中でも最も激しい踊りと言われる諷誦舞は、まさに荒ぶる神が降臨したかのようで、圧巻でした。

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権現舞の獅子頭に頭を感でもらって無病息災。
神楽によって人も場も払い清められ、誠に酉年の新年にふさわしいめでたさでした。

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平倉の神楽舞は、ユネスコ無形文化遺産に登録されている花巻 大迫の早池峰神楽、 岳(たけ)の流れを汲んで、地元の方々の努力で再興された、と聞きました。
今では遠野郷一の神楽衆と言われています。

QMCHのリビングが舞台に。
外は深い闇。
暖炉の火に神楽の幕が浮かび上がります。

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太鼓も笛もその場で奏でられます。
太鼓の孝二さんはおじいさまが、笛の新一さんはお父さまが、その役だったので受け継いだのだそうです。

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舞の後は簡単な酒席に。
先ほどまで「荒ぶる神」だった諷誦舞の青年は仮面を取ると、少しシャイなおとなしやかな青年で、そのギャップがまた微笑ましい。
酒席の〆の謡も堂に入り、何から何までかっこいい、のでした。

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※写真は清水敬示さん撮影

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