恵比寿日和

干支変わり

立春を過ぎて節目を一つ越え、旧暦の上でも新しい年が始まった。
干支は未から申へ。

未年には特別の感慨がある。

我が家では玄関に小さな干支の置物を飾る習慣があった。
毎年暮れになると、古い年から新しい年へと干支飾りを交換する。

12年前、未の干支飾りを片付けながら母がふと呟いた。
「この未はもういらんねぇ。次の未年にはもういないから」
何気ない一言だったと思う。
それでも私は、その時から次の未年を指折り数えはじめた。
母は辰の年に逝き、巳年、午年、あと2年、生きてくれていたらと今でも思う。

干支があるのはいい。
西暦は数を重ねて前へ前へ進むだけ。けれども干支は巡り巡る。
循環する時間があることをわたしたちに教えてくれる。
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