恵比寿日和
2年日の春
2013年3月11日
春一番が襲来し、東京も一足跳びに春めいてきました。
庭の山茱萸の花もほんの10日ほど前までは固い蕾のままでしたのに、知らぬ間に梢に黄色の花が付き、この週末の暖かさで一気に満開になりました。
楚々とした目立たない花ですが、小さな花が早春の光を浴びて木全体にキラキラと輝く姿から、「春小黄金花」という美しい異名を持っています。
山茱萸の足元にはいつものようにクリスマスローズ。
花のように見える部分は実は萼(がく)なんですね。
日本には明治のはじめに渡来したそうですが、渋味のある独特の色合いが染付けや焼き締めの日本の花器によく合うような気がします。
3月11日。
あの日も、山茱萸が、クリスマスローズが、こうして密やかに春を告げていました。
2年が過ぎ、気がつけばあの時と同じように、揺るぎなく確かに春が鼓動しはじめています。
最近の記事
- 「古きよきをあたらしく」サルビアさんのお店
2024年6月 5日 - 旬の便り 筍
2024年5月10日 - 小亀の大冒険
2024年4月18日 - コナラ 新芽の輝き
2024年4月 4日 - 桜ひこばえ
2023年4月10日