恵比寿日和

遠野滞在記 その1 はじめての薪割

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雪深いクイーンズメドウカントリーハウスへ行ってまいりました。

今回は5×緑へのお客様をご案内するための訪問でしたが、

スタッフも存分に冬の遠野を満喫させていただきました。

いや~しかし、とにかく寒い!!

私たちがお伺いした日にばっちり雪が降って、

春の雪解けの気配も消え、すっかり真っ白な銀世界。

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現地の大事なライフラインである暖炉。

東京の生活ではめったに燃え盛る炎を見ることはありませんが、

ここでは、ゆったりとした時の流れの中で暖炉のそばに寄り添って、

時には誰かと一緒に深く濃い話を、

時にはひとりで炉に向き合って

ぱちぱちと燃え続ける薪を見つめながら、少し日常を遠ざけて考え事を楽しんだりなんかして。

 

その薪は、現地スタッフが毎日のように割っているのですが、

今回はその薪割を体験させてもらいました。

斧で薪を割るなんて!初めての体験です。

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割られた薪と割られる前の薪

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割りやすそうな薪を選びます。

節が少ないものの方がきれいに割れやすいとのことです。

これを4分割します。

 

コツは

・中心に向かって振り下ろす。

・薪より向こう側まで割り切るイメージで振り下ろす。

・重力を使って、斧が落ちる力で割る。

とのこと。

 

都会でデスクワークの軟弱な女の子をである私は斧を持ち上げるのだけでもよろよろです。笑

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集中して~、ど真ん中をねらって~、

どきどきしながら~、斧を~~~~~~、

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振りおろーーーーーす!!!!!

 

 

しかしうまく当たらない....

邪念をふりほどいて、集中するのがこんなに大変だとは。

すっかり汗だくです。

二の腕の力、腰の位置、斧の重さの移動、目標地点にしっかり当てようという気持ち。

全身の至るところの感覚をひらいている感じがしました。

真ん中に当たらないと、樹の表面のみが削れたような薄い薪が飛び散ります。

オーディエンスからは「焚き付け~!!※」との声。笑

※火を着火させるためにすぐ燃えるような材ですねという意味です。

斧の重みに負けないように何度も振り下ろすこと数回。

そしてやっと...

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割れました....ぜえぜえ、はあはあ....。

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↑割れてよかったね。おめでとう!というような温かい皆様の目線。

 

冬の東北で、暖をとることは命にかかわる問題になりますが

昔の人はこうやって日々の中にたくさんの労働をかかえて生きていたんですね。

薪割は身体全体を使って神経を研ぎ澄ます作業でした。

今日や明日を生きる力になる、というか、

むしろ自然に、やらねば生きられないこと、というか

スイッチ一つで部屋が暖かくなるようなことではなくて、

生きることと直結する作業が全神経を駆使した労働であるという感覚が清々しく感じられました。

 

ああ、暖炉はだから美しいのかな、惹きこまれるよなあ。

と、昔の暮らしの中にあるとても古い習慣の中に、

自分にとってはものすごく新しい感覚をまた一つ、拓かれた想いがしました。

 

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