恵比寿日和
わたしの好きな本 その3 「のばらの村のものがたり」
2011年9月12日
今回ご紹介させていただく本は、ジル・バークレム作「のばらの村のものがたり」
という絵本シリーズで、春・夏・秋・冬に分かれて野ネズミの話しが描かれています。
私の原点とも言える本です。
この絵本の素晴らしいところは、ねずみが木の中に生活しているというユニークな
設定と、葉っぱ一枚、お皿一枚まで緻密に描かれた可愛らしいイラストです。
小さい頃は何度も読んでは、こんな木の中に住んでみたい!とか木の家で生活したい、とよく想像しながら絵を描いたりしていました。
野原や小川、絵本に出てくる舞台が大好きで、中学2年の夏、親にこんな所に行ってみたいとせがみ、イギリスのコッツウォルズ地方という美しい田園風景が残っている場所を訪れました。
周囲は青々とした牧草地に囲まれ、何百年も前から残っている古い家並み。一軒、一軒家の脇には花壇があり、様々な草花が植えられていました。蔓やバラが家の壁をつたい、家と緑がとけこんだ美しい風景を見て感動しました。緑と人との距離が近く、のばらの村の絵本の世界とつながったような気がしました。
その頃から少しずつ緑化や景観保全に興味を持ち始め、将来そのような仕事に携わりたいと思うようになりました。
小さい頃にこの絵本に出会い、のばらの村の世界に引き込まれたお陰で「緑」が好きになり、夢を思い描くようになったように思います。
都市環境では、大きい木が残っている場や、様々な生き物が生きているのだと体験する機会が少ないので、こういった絵本が「緑」を好きになるきっかけになるのかなと思っています。
周りで赤ちゃんが生まれたと言ったおめでたい話しをよく聞くようになりました。
お母さん達に、お勧めしたい!と思いこの絵本を選びました。
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