恵比寿日和

死海の塩

今月の句会のお題は、梅雨......

こんなにもリアリティーのある季語ならいくつでもできるはずなのに、これまた難しい。

 

この時期は、どうしても体に刺激がほしい。

このけだるい日々に刺激を与えてほしい。

ということで、まずは、味覚をフォーカスすることに。

カレー味、塩味、酸味、辛味。

そういえば、この間、大阪の飲み屋で世界の塩の味比べをさせてもらった。

これは素材になるではないか。

ところが、幾種類もの塩があったのに、どこの塩だったのかが全く以て思い出せない。

(結構酔っぱらっていたワタシ)

確かに覚えているのが「イスラエルの塩」

そばに居合わせていたM田さんが、「イスラエルには梅雨に合う!」と、呟いていたからだ。

う~~ん、あれこれやってみるが、「イスラエル」の5文字はなかなかうまくおさまらない。

まてよ。イスラエル産の塩って、もしかしたら死海の塩のこと?!

ということでできたのが、以下の句。

 

舌先に死海の塩や梅雨長き          結女

 

およそシュールとは程遠い、写生句(?)でした。

ちなみに、イスラエルの俳句はないかと探してみたら、尊敬する俳人・赤黄男にこんな句があった。

 

黴の花イスラエルからひとがくる       富沢赤黄男

 

黴(カビ)の花?......

そうか。やっぱりイスラエルには梅雨が似合うんだわ。

やるね、M田さん!

 

 

ブログ印_TAK.jpgのサムネール画像

 

100715TAKsalt.jpg

世界の塩 大阪北新地、鶴の恩返しにて

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