恵比寿日和
死海の塩
2010年7月15日
今月の句会のお題は、梅雨......
こんなにもリアリティーのある季語ならいくつでもできるはずなのに、これまた難しい。
この時期は、どうしても体に刺激がほしい。
このけだるい日々に刺激を与えてほしい。
ということで、まずは、味覚をフォーカスすることに。
カレー味、塩味、酸味、辛味。
そういえば、この間、大阪の飲み屋で世界の塩の味比べをさせてもらった。
これは素材になるではないか。
ところが、幾種類もの塩があったのに、どこの塩だったのかが全く以て思い出せない。
(結構酔っぱらっていたワタシ)
確かに覚えているのが「イスラエルの塩」
そばに居合わせていたM田さんが、「イスラエルには梅雨に合う!」と、呟いていたからだ。
う~~ん、あれこれやってみるが、「イスラエル」の5文字はなかなかうまくおさまらない。
まてよ。イスラエル産の塩って、もしかしたら死海の塩のこと?!
ということでできたのが、以下の句。
舌先に死海の塩や梅雨長き 結女
およそシュールとは程遠い、写生句(?)でした。
ちなみに、イスラエルの俳句はないかと探してみたら、尊敬する俳人・赤黄男にこんな句があった。
黴の花イスラエルからひとがくる 富沢赤黄男
黴(カビ)の花?......
そうか。やっぱりイスラエルには梅雨が似合うんだわ。
やるね、M田さん!
最近の記事
- 「古きよきをあたらしく」サルビアさんのお店
2024年6月 5日 - 旬の便り 筍
2024年5月10日 - 小亀の大冒険
2024年4月18日 - コナラ 新芽の輝き
2024年4月 4日 - 桜ひこばえ
2023年4月10日