恵比寿日和

桃桜とジューンベリー

「そろそろいいかな?ちょっと見てみようか?」
娘と二人、庭の片隅に植えた梅桃(ユスラウメ)の木に近づいてみると、あるある赤く色づいた小さな実が―。

ユスラウメの実は、小粒のさくらんぼのよう。でも柄の部分がほとんどないので、枝に直接くっついたようになっています。しかも葉の下側につくため、収穫するときは枝下から見上げるようにして、葉が生い茂る中に手をのばさなくてはなりません。

一瞬手を入れるのを躊躇しますが、赤い実が目に入ったらそんなことは気にしていられません。ちょうど頃合いの熟した実は、指で触れるとほろっと落ちます。
つぶさないように大事に集めた実は、それはつやつやと美しく、一粒口に入れると優しい甘酸っぱさが広がります。最近の果物は甘みの強いものが多いけれど、このさわやかな酸っぱさがたまりません。

ユスラウメに続くようにジューンベリーの実も色づきます。ブルーべりーを思わせる実は、さわやかな甘みとりんごのような香りがします。どちらも小指の先ほどの小さな実ですが、その味わいは個性があっておもしろい。娘はジューンベリー、私はユスラウメが好み。
ユスラウメと異なり、ジューンベリーは実が付いているのが一目瞭然なので、ヒヨドリなどの鳥たちが啄ばみにやってきます。実の付き方、"ユスラウメ"は鳥に見つからないように実をつけ親木近くで種を増やし、"ジューンベリー"は実を鳥に運んでもらい広域的に種を増やす?などと思っていると、

「とりさーん、あかくなってるよー!」

喜びを分かち合いたいのでしょうか?空に向かって叫ぶ娘・・・。

採れたてを食べる喜びと、探しながら採る楽しさとで夢中になるあまり気がつくと、顔やら手やら蚊にさされていました。

ブログ印_ASA.jpgのサムネール画像

 

 
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ユスラウメ(上段)とジューンベリー(下段)
ユスラウメは葉がふさふさで実が見えない


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みずみずしい実たち
つやつやとしているのがユスラウメ、ブルーべりーのような実がジューンベリー
娘は食べ頃のジューンベリー(黒っぽい赤)ばかりを食べる。たくさん食べているうちに自然に分かったらしい。さすが食いしん坊






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