恵比寿日和
ルイス・バラカン邸展
2010年1月27日
句友「人魚さん」のおススメで、青山のワタリウムに「バラカン」展を見に行った。
昨年の9月から5カ月以上もの長期間、ここで開かれていたということ。
その間、何度となくこのあたりをうろうろしていたにもかかわらず、
その展覧会の存在を知ったのが、展覧会最終日の一日前。
ということで、何はさておき、最終日の日曜日に、会場に向かった。
何か、スイーツのショップでもできたのかな~と思っていると、
この展覧会を一目見ようという人々の列だった。
20分ほど待って、会場に入ると、これまた、大勢でごった返していた。
この展覧会は、ワタリウムの方が遺族の方への情熱的な働きかけで実現した
貴重な展覧会だったという。
妹島和世、西沢立衛両氏によって、美術館内部に再構成された「バラカン邸」は、
中庭とリビング(リビング続きの庭というべきか)、フロアはまたがっても、
書斎もベットルームも食卓も、一連の空気感の中で途切れることなくつながっている。
白い開き窓から漏れる十字の光は、くらがりの深いやすらぎを与えてくれる。
中庭の植物もダークなグリーンの色合いが神秘的で落ち着く。
壁の色彩のピンクも明るいのに、不思議にシックな印象だった。
シンプルでありながら簡素でなく、控え目だけど饒舌というのだろうか。
意志のある小さな住宅とは、なんて豊かなのだろうと思い知らされた。
大きなフラットな会場でなく、小さなニュアンスのあるギャラリーだからこそ味わえるしあわせ。
この企画を実現させた、ワタリウムの方の思いに触れたような気持がして、気分よく会場を後にした。
最終日の行列にびっくり!
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