恵比寿日和
くれなゐの 鳴門金時 焼きあがる
四国・愛媛に住む母は御歳81歳。おかげ様でとても元気でいてくれる。
昔から変わっていないのが、「宅急便魔」。
「おいしそうだったから」 とか 「お買い得だったから」 といっては、なんだかんだと送ってくれる。
父が生きていていたころは、手づくりの味噌、佃煮から、ジャム、飴、煮物に至るまであれこれしょっちゅう送ってくれていた。
自分で料理することが少なくなってからは、さすがにおかず類を送ってくることはなくなってきたが、今でも送ってくれるのが地域でとれた新鮮な野菜や果物だ。
「こっちにも売っているから」 「まだ、前のが残っているから」 といっても、耳には届かないらしい。要するに送るのが趣味なのだ。 ( 本人にそういうと、機嫌が悪くなるので、最近はホントにありがとう!!としか言わないことにしている)
つい先日送ってきてくれたのが、お隣、徳島県の名産の 「鳴門金時」 。
焼き芋はホクホク派でなく、しっとり派である私としては、サツマイモの種類数あれど、このサツマイモが日本一と思うくらい、おいしい。
すう~と薄黄色に焼きあがった鳴門金時をパコッと割ったら、そこにバターを滑りこませて、そのままバターナイフですくって食べるのが私流。(チョットオギョウギワルイカモ)
そこにたっぷりのアメリカンコーヒーがあると、とってもしあわせ~~
でもって今回の句会、お題の一つは「焼き芋」であった。
冒頭の 「くれなゐの......」は、鳴門金時を焼いたという、そのまんま、それだけの句である。
あと一句は
すきとほる思ひで 芋を焼きにけり 結女
この句も鳴門金時を焼いている時の句である。
鳴門金時さん(そして、母にも )ありがとう!!
あなたがいなければ、今回の兼題はこなせなかったのです。
ちなみに、「焼き芋」という難しい兼題でありながら、句会のみんなからはすてきな句がいくつもうまれていた~。
焼き芋や 黄金の芯 そっと噛む 静夜
石焼き芋 昨日の記事に巻かれおり 人魚
焼き芋の 大壺のあり 蛸薬師 桃兎
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