恵比寿日和
NOEL BLANC
NOEL BLANC
那須に住む作家のRARI YOSHINOさんにお目にかかった。
RARIさんは、元々バッグのデザインをされていたとのことだが、今はイラストレーターでもあり、ショップのデザイナーでもあり、スタイリングのプロでもあるクリエイター。でも、何より那須でのナチュラルで気持ちのいいライフスタイルが素敵な、「生活の実践者」でもある。
RARIさんの個展が、代官山のメゾンゴッドナルスキーで開かれている。
http://maisongodnarski.typepad.com/photos/noel_blanc/index.html
タイトルは、NOEL BLANC。
テーマは紙。
紙のオブジェやメッセージカードやサシュ。
白い紙の世界に虫や鳥や草花が遊んでいる。
聖夜のように、静謐で穏やかな世界。
手に取ると優しい気持ちになれるモノたち。
これはね、印刷所で紙を裁断した後の余りなの。
小さな端布が出るでしょ。これもこうしてちっちゃな袋にしてサシュにすると可愛いわね。
これは剪定されて捨てられそうになっていた枝をもらってきたの。知り合いの作家の方に枝を飾るための花器をつくってもらったのよ。
那須に住んでいるとたくさんの植物を楽しむことができるの。野の花が枯れるでしょ。
その種をとって、こんな風に飾ると、ほら、素敵ね。
次々と語られるモノへの想いを聞くうちに、とてもよくわかったことがある。
それは、見捨てられたモノ、役に立たないと投げ出されたモノを慈しむ気持ち。
彼女はそれらをひとつひとつ愛おしんで、新しい命を吹き込むように作品を創っているように思える。
こんなメッセージカードなら、きっと優しい気持ちを伝えられる。
クリスマスに微笑む人のように。
大切なものをそっと包み込む手のように。
裁断後の紙でつくった教会と小鳥のオブジェ。
これだけでクリスマスな気持ちになれます。
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