恵比寿日和

萩や小萩

お月見に、薄と一緒に萩をそえるのは、昔からの風情のある習わしです。

そんなこともあって、萩といえば楚々とした、かよわくも健気に咲く野花のイメージがありました。
だって、萩の方とか小萩の君とか、いかにも雅な昔の物語に出てきそうな名前じゃありませんか。
確か、源氏物語でも幼く寄る辺ない源氏の君を小萩になぞらえていたような。。。

その萩がうちにも植わっています。

ところが、その生命力の強さといったら!

あんまりワサワサと伸びて、狭い通路をふさぐので枝を切るのですが、切っても切っても伸びてきます。その伸びる早さの早いこと。
どこが楚々じゃー!と、思わず突っ込みたくなります。

実際、一雨ごとに伸びる感じ。朝、出かけるときに「えーっ! 君、昨日までそんなところにのびてなかったよねー」と抗議(?)することも。
だって、雨の日に萩の横を通るとびしょ濡れになるんです。

最初は「花芽を切るとかわいそーだなー」と思って、おそるおそる枝をカットさせてもらっていたのですが、当の本人は平気! っかんじでどんどん花も咲かせます。

というわけで、私の今の萩のイメージは「日本でもっともたくましい花のひとつ」という風に変わってしまったのでした。

                                                                

うちの庭の「萩の君」
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