恵比寿日和
魅惑のスコーン
材料
小麦粉(薄力粉):280g
バター(有塩):125g
ベイキングパウダー:ティスプーン2杯(小さじ2杯)
砂糖:テーブルスプーン1杯(大さじ1杯+小さじ1杯)
塩:ひとつまみ
牛乳+生クリーム:100cc(それぞれ50ccずつでOK)
タマゴ(全卵):2こ
レーズン:ひとにぎり(お好みで)
ホイップ用に生クリーム(生地に入れた残り150ccで
OK)、お好みのジャム
小麦粉は、いろいろな種類(値段)のものを使ってみましたが、びっ
くりするほど味は変わらないです。ただ、いいものを使うと、口当たり
が上品になる感じはします。お好みで。ニュージーランドで作ってた時
は、向こうのスーパーでは、「薄力粉」「中力粉」などというカテゴラ
イズが見当たらず、結局、お世話になったお宅にあった、何粉とも判別
のつかない、ただの「フラワー」を使いましたが、少しワイルドな味が
して、なかなか風味もよく、おいしかったです。
バターも、いろいろなものを使ってみましたが、これも、目をむくほ
ど、味は変わらないです。普通の雪印のバターで十分ですね。逆に日本
で上等とされているバター(カルピス製など)は、(スコーンで使って
みた限りでは)味が淡泊な感じで、ちょっといまいちかなという印象で
した。発酵バターを使うと少しこくがでますが、まあ、ふつうのバター
でじゅうぶんだとおもいます。
砂糖の量は、日本でいうところの大さじ1杯+小さじ1杯が、
適量かと思います。ずっとテーブルスプーンは、大さじと同じだと思っ
ていたのですが(事実、大半のテーブルスプーンは、大さじと同じ
15ccです)うちで使っていた、ニュージーランド製のテーブルスプーン
で、計ってみたら、20ccありました。あらら。
2,3度、本来の大さじの量で、スコーンを作ってみたのですが、なんだ
か、素っ気ない味になってしまっいました。それ以降、+小さじ
1杯増やして作っています。
ジャムは、お好みで、いろいろ試してみて下さい。オーソドックスに
ストロベリーでもいいですし(イギリスで食べたものは、ほとんどがス
トロベリーでした)、ベリー類は、なんでもイケるとおもいます。た
だ、生ジャムっぽいものよりは、甘味の濃いほうがおいしいです。
作り方。
まず、バター125gを計量し、握りつぶしやすい大きさに、ナイ
フで切り分けます。この時、包丁など使わないように、あぶないでっ
せ。食事用のナイフがいいと思います。それを冷凍庫に入れて、固めま
す。15~20分くらいでいいと思います。あまりカチカチにすると、
あとで、握りつぶしにくいので。
バターを冷やしている間に、小麦粉を280g計量し、そこにベイ
キングパウダー、砂糖、塩、を入れて、ナイフかなんかで、ざくっと適
当にまぜておきます。ふるう必要はありません。
このあたりで、オーブンの準備をしておきます。220℃、
15分を目安に、予熱しておいて下さい。
冷凍庫から、バターを取り出し、さきほどの粉の中に、放り込み、フ
レーク状になるように、練りこんでいきます。ここがポイント。親指と
人差し指、中指ですばやくつぶしていきます。バターが溶けないうちに
ね。やわらかくなってもそんなにあせる必要はありませんが、気持ちは
「手早く」。フレーク状の粉+バターがぼそぼそって感じになれば
OK。作業が終わる頃には、親指の付け根が疲れて、しびれる感じになり
ます。ちなみに、このレシピを教えたぼくの従姉妹の話では、ここの
パートをフードプロセッサで楽にやってるそうです。「全然、問題ない
よ、お兄ちゃん」って言ってました。もし、手作業がきつければ、お試
しを。
次に、タマゴ、牛乳+生クリーム、レーズンを生地に加え、手早く、
へら状のもので混ぜ合わせます。
このベロベロの状態のものを、打ち粉をふった台の上に置き、手にも
打ち粉を付けて、ざぶとんを二つ折りにするように、生地を半分にし
て、手のひらの下半分に体重をかけてギュッと押さえつけます。また、
二つ折り、ギュッ、また半分、ギュッ、この作業を生地がまとまるま
で、1~2分くらいかな、続けてください。ここもポイント
です。すばやくです。
もし、真夏で気温が高かったり、卵が大きくて、液体の量が多く、生
地がゆるゆるすぎたら、ここで、打ち粉の量を多めにし、練り込んで
いって、ほどよい固さにもっていってください。手にくっつかないくら
いが目安です。
生地がまとまってきたら、こう、手のひらでぺたぺたと、厚さ
1.5~2cmくらいになるように伸ばし、だいたいの形を整え、さっ
きのナイフかなんかで、12等分に切り分けます。ぼくは、いつ
も、やや横長の四角にして、縦に3つ切り目をいれて、4等分、
それを横に2つ切り目入れて3等分にしています。少々ぶかっこ
うな方が、イギリスっぽくていいかもしれません。どうしてもお上品に
したいのであれば、丸い型で、型抜きをするやりかたもありますが、そ
れは、お好みで。
さいごに、オーブンに、ほうりこんで、220℃で15分く
らい(これもオーブンによってくせがありますから、だいたいの目安で
す。うちのガスオーブンは火の通りが早いので、少し低温にして時間を
長めということで、200℃で20分にしてます、玉井さんと
ころもガスオーブンだったら200℃20分のほうがいいか
も)。
焼いているあいだに、さっと生クリームをホイップしておきます。
黄金色に焼き上がったら、できあがり。おおかみが口をあけたようにふ
くらめば、OKです。
上等の紅茶なんぞ用意して、
ふわふわのホイップ、おいしいジャムをたっぷりつけて、召し上がって
ください。
あー、また、食べたくなってきた。
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