活動レポート&里山便り
冬の里山交流記 エピソード3 「ヤジロベエの天才」
2013年2月26日
先生は、木工細工も料理も得意な振興会のアイドル、「キョッ(シ)さん」。
(注)シの音はほとんど発音しません。
この日のためにいくつもヤジロベエを作ったのか、右と左でバランスの取れる枝を瞬時に見分ける!
左右がつりあわず、モタモタしている私が、救いを求めるようにキョッ(シ)さんを見ると、右側の枝を捨てて、即座に「コレがいい」と選んでくれた。
「エーッ、コレ!?」。
それまで私が作っていた枝は、きれいに円弧を描いていかにも右と左が相似形の枝。
でもキョッ(シ)さんが差し出した枝は、いびつに曲がっている。
ところが驚くなかれ、ドングリをつけるとこれが見事にバランスした。
キョッ(シ)さんは、ヤジロベエの腕選びの天才である。
弾はセンダンの実。
木にぶら下がった灯油缶を的に、的あて大会のはじまりである。
何回やっても一向に当たらない私(そう、子供たちに混じってしっかり参加していたのである。でも気がつくと大人たちも嬉々として参戦していた!。)の横で昭二さんが一発で灯油缶を揺らした。
一発必中、流石である。だてに昔遊んでいない。
というように、子供のためのイベントは、山の人たちの意外な(!?)才能を発見する場でもあったのだった。
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