活動レポート&里山便り(2011年9月)
里山活動レポート: 馬頭
都市と里山の高校生の交流会 (2011年9月 1日)
去る8月3,4日に栃木県那珂川町で開催された都市と里山の高校生の交流会に参加
してきました。
この交流会は、神奈川県の二つの高校と栃木県那珂川町の高校の計三つの高校の
生徒約30名が那珂川町に集い、川遊びや間伐などの里山体験を通して交流すると
いう取り組みです。
その交流メニューの一つに、那珂川町の植物を使って5×緑ユニットをアレンジ
したモニュメントを製作するというのがあって、そのモニュメント製作のサポート
として行ってきました。
・モニュメントのユニットと那珂川町の植物
このモニュメントは今回の活動の記念として、集った高校生達が一緒に作り、
そして参加した三つの高校の敷地内に設置して、夏以降もそのモニュメントのそ
ばを通るたびに、那珂川町での交流やそのメンバー達を思いだせるようにしたい
という思いが込められて製作されました。
ユニットの上面には那珂川町の苗木や野草に加えて、地元を流れる武茂川の河原
の石や間伐作業で発生した木っ端等も一角に置いて、那珂川町の森や川や人々を
シンボリックに現したいという工夫がなされていました。
はじめてユニットを製作する高校生達の眼差しは真剣で、植物の配置や河原の石
や木っ端の使い方など、みんなで相談しながらあれこれ試行錯誤を繰り返して決
めていました。
中には、"花の咲く植物はどれですか?"とか"この木はどれくらい大きくなる
のですか?"など、植物に興味を持って質問してくる生徒もいました。
普段、植物に触れるという経験がほとんどない高校生達が、植物の姿形を熱心に
観察したり、季節変化や経年変化に思いを馳せ、ユニットを作っている姿はとて
も感動的でした。
〈追記〉
コンクリートで囲まれた都市で生まれ育ってきた神奈川の高校生達が、
過敏に(ちょっと病的なほど!)小さな虫に拒絶反応を示しながらも、
"なんか~ごみごみした地元に帰りたくないよね~! 将来、こんなとこに住み
たいね~!"などと話しているのはとても印象的でした!
2011-09-01 (Thu)