活動レポート&里山便り
2008年
2008年11月12日 畑の松本さんより棚田の様子が写真で届きました。
朝晩ストーブが欠かせない季節になってまいりました。
NO.8 谷側あぜ 薄紫色に花(野菊?)がたくさん咲いています。
NO.8 拡大
NO.8全景 生えるにまかせて草ボーボーです。
土手にはリンドウ・アザミなど多数見られました。
大澤先生(慶應義塾大学非常勤講師)と日大および慶応の学生さんたち"落ち葉かき応援隊!"が、アゼターフ採取予定地を熊手でさらってくれました。
新幹線組は田瀬さん、鎌田さん、宮田さん、宮垣の4名。
矢澤さんはユニット3基を荷台に乗せて車で馬頭入り。
現地にて佐藤さんご一家に迎えていただき、奈良さんも合流。加えてNHK宇都宮局のスタッフさんが4名ととても賑やかな1日となりました。
アネックスでお手伝いするにようになってもう5ヵ月ほどですがこれまでお話で伺うことしかできなかった馬頭の森、
佐藤家の絶品里山料理、田瀬さんをはじめとするチーム5×緑の皆さま方とのご対面など、盛りだくさんの1日で身も心もスポンジのようになって、沢山のことを吸収してこれた気がしています。 素晴らしい体験でした。
当日の簡単なレポートになりますが、NHKの取材を交えつつアゼターフの生産状況、森の植生状態の確認を行い、田瀬さんからは今後の生産や里山管理について指示をいただくことができました。
また、鎌田さんもプロジェクトに使用する畦の状態、採取場所等の確認を行いました。
現地の佐藤さん、奈良さんとの連携も深まったと思います。
チームの皆様、大変お疲れ様でした。
私は里山体験の一貫として計画中の「佐藤家の里山料理教室」の下見と称して、おいしいランチを食べることに集中しておりましたが恵比寿広尾あたりで何万円だしても食べることのできないとても貴重な里山のご馳走に、お腹も心もひたひたに満たされ、このレシピをぜひとも都心で暮らす仲間たちにも伝えていきたい!と強く思いました。
佐藤さんにはまた改めてお願いさせていただきたいと思います。
ちなみに、佐藤さんからいただいた玄米を炊いてつくったおにぎりを朝ごはん代わりに行きの新幹線の中で食べたのですがモチモチで最高でした! ありがとうございます。
私は高知の山に囲まれた田舎育ちにも関わらず、植物のことを知らなさすぎてお恥ずかしい限りなのですが、これを機にひとつずつでも、葉の色や形から名前がわかるようになりたいと思いました...
10月3日、畑の松本さんより棚田の植生の様子が写真で届きました。
No.8 谷川の畦 No.8 拡大60cm四方
No.8 全景
No.9 No.9 拡大30cm四方 ススキが多く種類が少なく感じます。
No.8と9の間の土手 この時期、リンドウを見かけるのですが咲いていないようです。
No.8と9の間の土手拡大 以前に比べて生えてきているようです。
鹿よけフェンス脇の土手に、リンドウが咲いていました。昨年よりも少ないようです。
いつも咲いている場所に今年は咲いていません。持って帰られたのかもしれません。
9月3日-4日
田瀬さん、小田部さん、滝本、宮田のメンバーで現地入り。
草本類の専門家の荒井さんにきていただき、100種類以上の草花が確認されました。
畑も、もうすぐ稲刈りの季節。黄金色に染まった棚田がとてもきれいでした。
現地の宮脇さん、松本さんにはすっかりお世話になってしまいました。
(宮脇さんのお手紙はいつもとても愉快です)
◆植生調査の結果はこちら
伐採前の仮払い後の写真
2007.7.18 2007.11.30
伐採後の写真
2008.3.5
下刈り前の写真
田瀬さん、矢澤さん他、関西の生態調査の専門家である安田さんにも参加いただき、
滝本、小橋、宮田の3人も同行しました。
本格的なアゼターフの実験生産へ向けて、現地の宮脇さん、松本さんと合意が整いました。
宮脇さん(左)と松本さん(右)
この日初めて慶応大学と日本大学生物資源科学部の合同チームが「馬頭の森」に入りました。
フィールドを歩いて植生調査を開始。今後の研究の組み立てへ向けて現況把握を行いました。
里山ネットワークの佐藤さんのお宅では、お母さん手づくりの山菜料理がお皿に満載で、思わずみんな写メでパチリ。山の幸を思う存分堪能しました。
おみやげのタケノコもおいしくいただきました。
3月27日28日と滋賀のアゼターフの生産のお願いに、滝本、宮田で滋賀の畑の棚田にうかがいました。
当日は、ボランティアで棚田の管理をされている宮脇さん(ウルトラパワフルな75歳)と松本さん(通称マッちゃん 35歳)が出迎えてくださいました。
棚田は春まだ浅いながら、フキノトウやショウジョウバカマの花が咲き*写真1.2(馬頭の森の佐藤さんの山ほど豊かに群生しているわけではありませんが)、棚田に春の訪れを告げておりました。
写真1 写真2
田瀬さん案の畦の幅を広げてアゼターフの採取地をつくる、という提案、宮脇さん達は「まかせてくれ」という感じで、大いに乗り気になってくださいました。
宮脇さんはご高齢だし、人手も少なくなっているとのことでしたので、東京からマンパワーを投入しないといけないのでは、と心配していましたが、宮脇さんは「心配しなくて大丈夫」という感じでした。耕耘機もあるし、道具もあるそうです。
(確かに宮脇さんは私の100倍元気なのではないかと思います‥‥後で宮脇さんの多趣味ぶりを詳述しますが。。。)
とはいえ、最初はつくり方の指導も必要だと思いますので、私たちが行って一緒に作業することになると思います。
ただ、「これからどんどん草が出てくるので、早く作業はした方がいい」とのことでした。4月中には始めたいとの意向です。
宮脇さんたちが管理している棚田は10枚あり、まず生産地の候補になりそうなのはNO.10とのこと。 *左写真参照(左側の一番下がNO10。その上のNO9と8も候補にあがっていました。一度に3枚ということもお願いすれば大丈夫かもしれません。最終的には田瀬さんにも現地を見ていただいて、決めたいと思います)
畦の幅は現況で70センチから1m程度あり、倍にするとすると
1.5mから2mの畦幅になると宮脇さんはおっしやっていました。
*写真右
畦の再生の様子などは、お願いすれば松本さんがデジカメで撮って送ってくださるそうです。
栃木の馬頭の森のお話もさせていただきましたが、松本さんが「行ってみたい」とおっしゃっていました。側から宮脇さんも「自分も時間があったら行く」と宣言(?)されていましたので、思わぬところで東西交流となるかもしれません。
もしかしたら、慶應の学生さんたちもみえられるかもしれない、こともお伝えしました。
駅まで宮脇さんに送っていただく帰り道、琵琶湖の湖面から、それは見事な虹がかかり、宮脇さんに「私たちの先行きは前途洋々ですね」と声をかけると「あなた方のいい思い出になってよかった」と言ってくださいました。
というわけで、栃木につづき、滋賀でも心温まるフィールド訪問となりました。
付記:ウルトラパワフル70's宮脇さんの日常
棚田に行くのは週2回
埋蔵文化財の発掘と測量のお手伝いをしている
野菜は自宅でつくる
劇団をやっていて老人ホームを慰問にまわっている。このあいだは花咲爺をやったとのこと(主役ですね!)
水彩画が趣味。時々山に登って絵を描く
ダンスが得意。
慶応大学共同研究の一環としてスタート予定の里山の調査の事前フィールド踏査を目的に、
日本大学生物資源科学部の大澤先生が馬頭の森にいらっしゃいました。
馬頭の佐藤さんご一家や奈良さんも顔合わせ。
和やかにみんなで山を見て歩き良い1日になりました。
今日のおみやげは佐藤さんの山で採れたシイタケ。
「山のアワビ(佐藤さん曰く)も宣なるかな」のおいしさでした。
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