5×緑ニュース
「5×緑の学校 2016」第4回は建築家の堀部安嗣さん 11/12
「5×緑の学校 2016」第4回は11月12日(土)、建築家の堀部安嗣さんをお迎えしてお話をうかがいます。
堀部さんは、とりわけ住宅の設計において日本で最も著名な建築家のお一人だと思います。
私が堀部さんの設計した住宅を初めて拝見したのは20年近く前でした。
台所に、そして小さな和室に、切り取られた窓の向こうの景色がとても美しかったことを覚えています。
「5×緑の学校」の今年のテーマを「ひとが風景をつくる、ということ」に決めたとき、どなたか建築家の方のお話を聞きたいと思いました。
最初に堀部さんのお名前が浮かんだのは、あのときの窓外の風景がとても印象深かったからかもしれませんし、「どんな小さな家もかけがいのない風景」という著書(※)の一節に心を動かされていたからかもしれません。
元々学生時代はランドスケープや都市計画、地域計画を学んだという堀部さんのベースにあるものが、堀部さんの建築に現れているように思います。
※「書庫を建てる」 著者 松原隆一郎氏 堀部安嗣氏 /新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/book/335291/
この本の共著者でもある松原さんは、よく「静謐」と評される堀部さんの建築は「極めて『動的』な構造を持っている」と語っています。
そして、そのような設計を可能にするのは堀部さんの世界の捉え方にあるのではないかといい、次のような堀部さんの文章を紹介しています。
「人を取り巻く世界には二つの世界がある。その世界をあえて言葉に置き換えるなら『世間』と『自然』である。世間は人の感情や営みから成り立つ人間関係の世界。一方自然とは言うまでもなく人の存在以前にすでに在った世界で、世間とは比較にならないほど歴史のある広大で深遠な世界だ。この二つの世界では時間の進み方もその性質も全く異なる。(中略)建築とは本来、世間と自然の二つの世界を行き来して繋ぐものである-----。」
(「建築の居場所」『住宅建築』2009年12月号)
「5×緑の学校 2016」の第1回にお迎えしたランドスケープデザイナー、長谷川浩己さんも風景について同じような観方をされていたと思います。
私はその共通性に少し驚きました。
5×緑が町並みづくりのための材料をご提供させていただいている「里山住宅博 in 神戸」のヴァンガードハウスを堀部さんが手がけられていて、20年ぶりに「堀部建築」に出逢いました。
そんなご縁もあってこの度の講座のお願いをお受けいただいたのではないかと思っております。
里山住宅博 in 神戸
https://kobe-sumai.jp
文 5×緑 宮田生美
■5×緑学校 概要
日時 : 11月12日(土) 14時から17時
お話しは15時半くらいまで。
その後、いつものように放課後カフェ を開きます。
*お茶をご用意します。お菓子は思い思いにお好きなものを少しお持ちください。
場所 : 新宿区市谷仲之町2-10 合羽坂テラス#2
参加費 : 3000円
定員 : 35名
お申し込みはこちらから。
http://peatix.com/event/203865
今年の「5×緑の学校」は、これが最後です。
みなさま、ぜひご参加ください!
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