5×緑ニュース

蕗の薹(ふきのとう)顔出す

オフィスの里山ユニットに、蕗の薹が顔をのぞかせました。

 

立春の声が聞こえるこの時期になると思い出す歌があります。

 

花をのみ待つらむ人に山里の雪間の草の春をみせばや

 

雪間の草には、きっと蕗の薹もあったことでしょう。

雪の下から青々とした蕾を覗かせるこの草に、昔の人は生命力の寿ぎを見たのではないでしょうか。

 

「春」とは、生命が「張る」という意味だと聞いたことがあります。

草木や鳥や虫たちが生命を躍動はじめる春。

蕗の薹は、そんな春の先触れです。

 

早めに摘んで、天ぷらにしたり、蕗味噌にしたり。

早春の味わいは少しほろ苦く、体内に春の息吹を取り入れたような爽やかさがあります。

コピー ~ D7__4683.JPG

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