5×緑ニュース

2016年

5×緑季節のごあいさつ

2017_5×緑_グリーンティングカード.jpg

冬季休業のお知らせ

5×緑は2016年12月23日(金)~2017年1月9日(月)まで冬季休業となります。

期間中にいただいたお問合わせやご注文につきましては、1月10日以降、
順次対応させていただきます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

5×緑 スタッフ一同


緑(ゴバイミドリ)は、里山と連携して在来の植物で都市に緑を増やす仕事をしています。

 

都市に緑を増やすには何が必要でしょう。

 

植物を育てること  設計すること  施工すること メンテナンスすること。

 緑はその全ての過程に関わります。

 

とはいえ、その全部を自分たちの手で行うわけではありません。

植物を育てる人、緑の緑化ユニットをつくる人、植栽基盤をつくるための金網や土をつくる人、工事をする人、植物の手入れをする人。

私たちの後ろにはたくさんのプロがいて、チームとして緑をつくる仕事に取り組んでくれています。

 私たち自身の仕事の多くは、建築やランドスケープの設計者が描く新しい都市(まち)の緑を実現するために技術的なサポートをしたり、図面作成をしたり、見積もりをしたり、工事の準備をしたり、メンテナンスの手配をしたり。

例えば積算担当という部署はありません。一人の人が、設計からそれが実現するまで、なるべくプロジェクトの最初から最後まで、プロジェクトを通して関わります。

日々の仕事は地味で根気のいるものです。

 

大きな建設現場の施工に携わることもあります。

大勢いるプレイヤーを調整します。時間にも追われます。責任も伴いますし、時に理不尽に思えることにも対応していかねばなりません。

 

でも、その先に緑に溢れた風景ができる、喜ぶ人がいる、「その先の風景」を観ることができる人が、こうした日々の仕事の中に意味を見いだせる人なのだろうと思います。

 

設計もしますし、新しいプロダクトの開発もします。

緑についてみんなで考えるセミナーやワークショップの企画や運営、連携している里山の人たちへの支援、環境ビジネスとしての新しい取り組み、みんな大切な仕事です。

 

遠野の Queens Meadow Country House にワークベースも設けました。

※10月の滞在の様子

https://www.5baimidori.com/news/201610-post-135.html


都市(まち)だけでなく地域と連携することもこれからの私たちの課題です。

とても小さな会社ですが、緑を増やす------その現場にトータルに関わること、新しい可能性を一緒に見つけること、そんなことはできる気がしています。

 

私たちと一緒に仕事をしてくださる方を募集します。

※ご興味のある方は以下までご連絡ください。

   mail@5baimidori.com


 

 

 

 

街の木を活かす

街で伐採される木を使って、家具や生活道具などをつくり、街に戻すーそんな取り組みをしている人たちがいます。
「マチモノ~街の木を活かすものづくりの会」。
http://machimono.web.fc2.com/


街では私たちが思う以上に多くの木が伐られゴミになっています。
そんな木を引き取りに行き、製材し、ものをつくる-----製材として商品化され、安定的に供給される材を使うわけではありませんから、苦労も多い。使える部分がほとんどなかったり、狂いが多かったり、それでも街の木を活かすことにこだわっています。

これまでに扱った木は100種類を超えたそうです。
普通は家具にしない種類も多く、試行錯誤の繰り返しであったろうことは容易に想像がつきます。

そんなマチモノに共感して「東京・私の森.jp」が「お気に入りの樹種を選んでカッティングボードを発注する呑み会」を開いてくださったので出かけました!

マチモノの代表の湧口善之さんからスライドを見ながらお話しを聞きました。

校舎の建て替えで伐採されることになったヒマラヤスギは新しい施設で使う木材になり、プラタナスは子供たちと一緒にベンチをつくったそうです。

「捨てずに活かすことを選べば新しい物語がはじまります」
「街の木を負債でなく資産に」と湧口さん。
ますますカッティングボードを選ぶのが楽しくなります。

エノキ、クルミ、ナラ、ニッケイ、ヤマザクラなど。並んだ板から好きな材を選び、デザインを想像しながらカッティングボードの製作をお願いします。
集まった人たちでワイワイ言い合い、湧口さんにも相談しながら、こんな風に木と接することもできるのか!と新鮮でした。

私が選んだのは桜新町にあったヤマザクラの板。
完成まで待つ-----これがまた格別の楽しみでもあります。

製材された街の木。好きな材を選んでカッティングボードを作ってもらいます。
写真は湧口さん。
材.JPG伐られてしまった街の木を材料にしたカッティングボード。クルミ、ナラ、ヤマザクラなど材は色々。
カッティング.JPG木の形を生かしたカッティングボード。お料理が一段と美味しく見える。
カッティングボード.JPG





味の素スタジアム・西競技場「みどりの広場」の冬の選択除草が、
12月3日(土)に開かれます。(主催プランタゴ / オフ キャンパス)
 
  造園CPD認定 プログラム
  【ID:4434】2016-11-26 
  「LANDSCAPE ARCHITECTUR OFF CAMPUS PROGRAM 創造的な植栽管理」
  【単位】5.0


「みどりの広場」には、今では稀少な武蔵野の野の花がたくさん植えられており、
それらを残しながら外来種だけを「選択的に」除草します。
今回は、前回採取した種播きもします。

講師は植物調査の専門家、荒井浩司さんです。

空気がひんやりしてきました。
紅葉も進み、落葉が舞う「みどりの広場」も見ごろです。


詳しくはこちらをご覧ください。


参加ご希望の方は5×緑サイトのお問い合わせから「選択除草参加希望」として、
以下をご記載の上、メールでお知らせください。
・お名前
・所属
・メールアドレス



秋の選択除草の様子

IMG_0553s.jpg

IMG_0574s.jpg

ミソハギ.jpg

「5×緑の学校 2016」第4回は11月12日(土)、建築家の堀部安嗣さんをお迎えしてお話をうかがいます。

堀部さんは、とりわけ住宅の設計において日本で最も著名な建築家のお一人だと思います。

私が堀部さんの設計した住宅を初めて拝見したのは20年近く前でした。
台所に、そして小さな和室に、切り取られた窓の向こうの景色がとても美しかったことを覚えています。

「5×緑の学校」の今年のテーマを「ひとが風景をつくる、ということ」に決めたとき、どなたか建築家の方のお話を聞きたいと思いました。
最初に堀部さんのお名前が浮かんだのは、あのときの窓外の風景がとても印象深かったからかもしれませんし、「どんな小さな家もかけがいのない風景」という著書(※)の一節に心を動かされていたからかもしれません。
元々学生時代はランドスケープや都市計画、地域計画を学んだという堀部さんのベースにあるものが、堀部さんの建築に現れているように思います。

※「書庫を建てる」 著者 松原隆一郎氏 堀部安嗣氏  /新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/book/335291/

 この本の共著者でもある松原さんは、よく「静謐」と評される堀部さんの建築は「極めて『動的』な構造を持っている」と語っています。
そして、そのような設計を可能にするのは堀部さんの世界の捉え方にあるのではないかといい、次のような堀部さんの文章を紹介しています。

 「人を取り巻く世界には二つの世界がある。その世界をあえて言葉に置き換えるなら『世間』と『自然』である。世間は人の感情や営みから成り立つ人間関係の世界。一方自然とは言うまでもなく人の存在以前にすでに在った世界で、世間とは比較にならないほど歴史のある広大で深遠な世界だ。この二つの世界では時間の進み方もその性質も全く異なる。(中略)建築とは本来、世間と自然の二つの世界を行き来して繋ぐものである-----。」
(「建築の居場所」『住宅建築』2009年12月号)

「5×緑の学校 2016」の第1回にお迎えしたランドスケープデザイナー、長谷川浩己さんも風景について同じような観方をされていたと思います。
私はその共通性に少し驚きました。

5×緑が町並みづくりのための材料をご提供させていただいている「里山住宅博 in 神戸」のヴァンガードハウスを堀部さんが手がけられていて、20年ぶりに「堀部建築」に出逢いました。
そんなご縁もあってこの度の講座のお願いをお受けいただいたのではないかと思っております。

里山住宅博 in 神戸
https://kobe-sumai.jp

文 5×緑 宮田生美

■5×緑学校 概要

日時 : 11月12日(土) 14時から17時
          お話しは15時半くらいまで。
          その後、いつものように放課後カフェ  を開きます。
         *お茶をご用意します。お菓子は思い思いにお好きなものを少しお持ちください。

場所 : 新宿区市谷仲之町2-10  合羽坂テラス#2

参加費 : 3000円

定員  : 35名

お申し込みはこちらから。

http://peatix.com/event/203865  


今年の「5×緑の学校」は、これが最後です。

みなさま、ぜひご参加ください!

久しぶりに5×緑のみんなで遠野のQueens Meadow Country House を訪れました。

天高く馬肥ゆる秋。

空気は澄んで美しく、荒川高原で馬たちに囲まれてランチしました。

紅葉が燃えるようで、錦秋の遠野を心から楽しみました。


馬の放牧されている荒川高原へ、ランチボックスを持って。

IMG_2837.JPG

馬たちに囲まれてお昼ごはん

IMG_2841.JPG

何食べてるのー?

IMG_2838.JPG

高原で馬たちと過ごす。空気は透明で静かに時間が流れていく

IMG_5501.jpg

QMCHで飼育するハフリンガー種

IMG_5466.jpg

山は錦 空も秋色

IMG_5648.jpgKIMG6120.JPG

はせがけの新米が天日に輝く ひとの営みが風景になる

IMG_2892.JPG

ドマリュウムの暖炉には薪が燃えて

IMG_2864.JPG

ベッドルームは林に囲まれ。時折り樹間に馬の姿が見える

IMG_2818.JPGIMG_2831.JPG

朝食。食事は野菜と果物をたっぷりと。

IMG_5677.jpg


アオゲラ ホール。冬の準備が進む

IMG_5674.jpg


 

10月1日の土曜日、武蔵野の森 味の素スタジアム西競技場「緑の広場」の選択除草を行いました。(主催 プランタゴ  /オフキャンパス)


在来種を残して外来種を選択的に除草する作業も今年は4年目。
除草対象の外来種は随分姿を消し、エノコログサやメヒシバが地面を被いつつあり、イヌタデやツユクサも増えました。

IMG_2638.JPG

今回は除草だけでなく、種の採取も行いました。
花が枯れた後の実に思わね美しさを発見したり、花の姿を思い起こさせる形にあらためて気づいたり。
夏の名残りの花と秋の訪れを告げる実と。そんな季節の変わり目を感じながら作業に勤しみました。

IMG_0568.JPG
IMG_2648.JPGオトギリソウ、カワラナデシコ、キキョウ、オミナエシ、ワレモコウ、クルマバナ
果実の中の種。野の花のミックスシード。紙に包んで保存し春先に蒔きます。

チカラシバはこんなに大きな株に。

IMG_2635.JPG夏の作業の時は広場を包んでいた蝉の声はすっかり影を潜め、気づくと草むらから蟋蟀の声が
聞こえてきます。
園内を滑空する蜻蛉も見かけました。

IMG_2641.JPG







今年もドングリ交流会が11月13日(日)に那珂川町の里山で行われます。
那珂川町林業振興会(5×緑も会員です!)恒例のイベント。

今回は泥染めと炭酸饅頭を作ります。
紅葉がきれいな季節、目で楽しみ、作って楽しみ、食べて楽しむ
そんな1日を里山の人たちと一緒に過ごしてみませんか!


日 時 : 平成28年11月13日(日) 午前10時00分~午後3時00分頃

場 所 : 旧那珂川町北保育所
       (栃木県那珂川郡那珂川町小砂835 小砂コミュニティーセンター隣)

参加費   : 小学生以上1人1000円

主 催 : 那珂川町林業振興会

協 賛 : NPO法人馬頭里山本舗


お申し込みは11月5日までにこちらへご連絡ください。


詳しくはチラシをご覧ください。

味の素スタジアム・西競技場「みどりの広場」の秋の選択除草が、
10月1日(土)に開かれます。(主催プランタゴ / オフ キャンパス)

「みどりの広場」には、今では稀少な武蔵野の野の花がたくさん植えられており、
それらを残しながら外来種だけを「選択的に」除草します。

講師は植物調査の専門家、荒井浩司さんです。

気持ちのいい季節です。仲間や家族と一日草取りに向き合ってみませんか。


詳しくはこちらをご覧ください。


参加ご希望の方は5×緑サイトのお問い合わせから「選択除草参加希望」として、
以下をご記載の上、メールでお知らせください。
・お名前
・所属
・メールアドレス


7月の選択除草の様子 
IMG_2359.JPG

IMG_2397.JPG


味の素スタジアム・西競技場「みどりの広場」の夏の選択除草が、7月30日(土)に開かれました。(主催プランタゴ / オフ キャンパス)

除草.JPG

「みどりの広場」には、今では稀少な武蔵野の野の花がたくさん植えられており、それらを残しながら外来種だけを「選択的に」除草します。

いつものように植物調査の専門家、荒井浩司さんに講師になっていただき、場内を回って植物の説明を受けたあと、除草対象の草を取る作業を行いました。
暑いさかりにも関わらず30人ほどの方が集まってくださり、作業に励みました。

「緑の広場」ではこれまでに99種類の在来植物と63種類の帰化植物が確認されています。

最初は帰化植物ばかりが目立ちましたが、今は帰化植物の種類も減り、探しながら除草しなければならないほど在来種が増えました。

今回はヒメムカシヨモギ、オオアレチノグサ、アメリカイヌホウズキ、オッタチカタバミなどが主な除草対象となりました。

夏の花がたくさん咲いて目を楽しませてくれました。

ギボウシ
ギボウシ.JPG

キキョウ
桔梗.JPG

ナデシコ
撫子.JPG

クルマバナ
クルマバナ.JPG

オミナエシ
オミナエシ.JPG

ノリウツギ
ノリウツギ.JPG

セミの抜け殻をあちらこちらでみかけました
セミ.JPG

夏季休業のお知らせ

5×緑は8月6日(土)~8月17日(水)まで夏季休業となります。

期間中にいただいたお問合わせやご注文につきましては、7月18日以降、
順次対応させていただきます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

5×緑 スタッフ一同

「5×緑の学校 2016 『ひとが風景をつくる、ということ』」第3回は、
「人と自然との関わりを翻訳し続けている写真家」津田直さんをお迎えしてお話を伺います。

津田さんに初めてお目にかかったのは、ランドスケープ デザイナーの田瀬理夫さんの
インタビューを1冊の本にするにあたり、その写真をお願いするためでした。
西村佳哲さんの手によってまとめられた「ひとの居場所をつくる」(筑摩書房)の中の
カラーページの写真は津田さんの撮影したものです。

初めてお会いした日、田瀬さんの仕事、つまりランドスケープ デザインの仕事について、
たどたどしく説明する私の話を聞いて、津田さんが最初に発した言葉を今でも鮮明に覚えています。
「つまりランドスケープ デザインの仕事は、自然と人の境界を引きなおすようなお仕事なんですね」

津田さんの言葉は詩のように美しい、と思います。その写真と同じように。

北欧、ブータン、北極圏と世界中を旅して撮影しています。
選ばれる場所の多くは辺境の地であり、その風景を写しながら、そこには何かしら人の、
もっと言えば人類の、痕跡のようなものが写し込まれているように感じます。

津田さんの言葉と表現によって、私たちの「風景」についての概念は、
一気に押し広げられることでしょう。


「ひとが風景をつくる、ということ」について津田さんが何を語るのか興味は尽きません。
「風景」について考える方々にはぜひ聴いていただきたい、と思っています。

5×緑 宮田生美



日時 : 7月23日(土) 14時から17時
          お話しは15時半くらいまで。
          その後、いつものように放課後カフェ  を開きます。
         *お茶をご用意します。お菓子は思い思いにお好きなものを少しお持ちください。

場所 : 新宿区市谷仲之町2-10  合羽坂テラス#2

参加費 : 3500円

定員  : 35名

お申し込みはこちらから。


*第2回の真田純子さんの講座には多くの方にご参加いただき、
 楽しく充実した時間を過ごすことができました。
 ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
味の素スタジアム・西競技場「みどりの広場」の夏の選択除草が、7月30日(土)に開かれます。(主催プランタゴ / オフ キャンパス)

「みどりの広場」には、今では稀少な武蔵野の野の花がたくさん植えられており、それらを残しながら外来種だけを「選択的に」除草します。

いつものように講師は植物調査の専門家、荒井浩司さんです。

夏の盛りですが、野の花の愛らしさが暑さを忘れさせてくれます。


詳しくはこちらをご覧ください。
OFF CAMPUS 37回20160730.pdf


参加ご希望の方は5×緑サイトのお問い合わせから「選択除草参加希望」として、
以下をご記載の上、メールでお知らせください。
・お名前
・所属
・メールアドレス

昨年の選択除草の様子
選択除草.jpg

里0.JPG地域植生を使った緑の統一外構で注目を集めている「里山住宅博 in 神戸」の街並みづくりが
進んでいます。

「里山住宅博」は、神戸市北区の「神戸リサーチパーク上津台」内の斜面地に面した約4ha(内、里山トラスト部分は2.7ha)に住宅を開発するもので、全62区画が予定されています。
複数の工務店が、協働して住宅を建設し、6ヶ月間の「里山博」終了後は、「上津台・百年集落街区」として住宅地になります。

住宅は工務店それぞれの設計ですが、外構は統一した仕様となっています。
この緑の外構計画や「里山トラスト」と呼ばれる斜面地の利用計画をランドスケープ・デザイナーの
田瀬理夫さん(プランタゴ)+林恵理子さん(リュースニング)が手がけています。

バラバラに細切れにされた外構は「街並み」を生み出しません。
緑が家々をつなぎ、木立がゆるやかに外との緩衝スペースをつくります。
窓からは季節の移ろいを写す草木が心を和ませます。

ブロックやコンクリートで固められた「エクステリア」ではなく、フェンスも門扉も門柱も
その土地の植物と石でつくります。

植物には人と人のコミュニケーションを媒介する力があります。
緑が連なるだけでなく、住む人同士の会話や子供たちが自然と触れ合う場が生まれ、コミュニティもまた豊かに育っていくことでしょう。


ブロックやコンクリートではなく、この土地の植物と石を使って。緑が家々を繋いでいく。
里I.JPG里2.JPG里3.JPG
フェンス、門扉、門柱(ポスト インターフォン、ランプ内蔵)、宅地の高低を整理する土留、階段
などの「アースワーク」用の金網資材を5×緑が提供している。
里9.JPG里11.JPG里10.JPG里7.JPG
里8.JPG統一した仕様でありながら、各戸に合わせて庭がデザインされている。
こうした柔軟性に対応できるのも金網の特徴。
里4.JPG里6.JPG里20.JPG
モデルハウスの一つを建築家の堀部泰嗣さんが手がけている。
「これからの家」と名付けられた。
里21.JPGダイニングからは庭が、リビングの大きな開口からは里山の緑が広がる。(これからの家)
里15.JPG里13.JPG

里14.JPG床の高さと同じレベルで伸びる庭。芝地の一画には小さな池を設けて。(これからの家)
里12.JPG斜面地の里山は街区居住者の共有持分。5種類の果樹を植え、散歩道を設けた。
斜面地にも5×緑の斜面地用金網階段が使われている。
里18.JPG里17.JPG里19.JPG



















池袋の小中連携校の校庭の縁(ふち)を彩る緑が完成しました。

校庭と歩道との間の境界の立ち上がりを植物でつくるもので、5×緑の「そくめんみどり」の工法が活用されています。

道路の勾配に合わせて約 84 m連続しています。

校庭からこぼれる大きな木陰とあいまって、道行く人がふと子供たちの姿に目がいくような優しい「境界」になるとよいと思います。

 ※ランドスケープ設計 オンサイト計画設計事務所


池1.JPG


池2.JPG


学校の中には田んぼやビオトープもつくられ、里山の畦や林床の植生を再現する植生マットが

使われています。5×緑の里山ネットワーク、馬頭の森からも植物を提供していただきました。

植物の種が広がって、年を経るごとに次第に全体に馴染んでいくことと思います。

池3.JPG

池4.JPG

フェンスや門扉の一部には5×緑の緑化用のツールが使われています。
池5.JPG

「私の森.JP」などを運営するグラムデザインさんから、事務所のベランダを「森化したい!」という計画をうかがって、5×緑の里山ユニットをお届けしました。

お隣のベランダを気にしなくていいように、後ろには少し背の高い常緑、シラカシ、アラカシ、シロダモ、ソヨゴなど、手前には季節感のあるとりどりの草木をたくさん。
ヤマザクラにウリハダカエデ、ウグイスカグラ、イタヤカエデ、ホトトギス、チゴユリ、オミナエシなどなど60種類以上がベランダに並びました。

風を受けるとそよそよと涼しげです。

森化1.JPGのサムネール画像

森化2.JPGのサムネール画像のサムネール画像

そんな森大好き! のグラムデザインさんが「都会でも、もっと森を楽しみましょう」と、18日に「夏至祭」を開きました。

部屋中にヒノキやスギ、ホオバを飾り、森の香りに包まれながら、クリスタルボウルの演奏を聞いたり、木林文庫さんの「樹と言葉」の中の一節の朗読に耳を傾けたり。

http://www.e-ecrit.com/kirin/

森好きたちが集まってわいわいと夜更けまで時を過ごしました。

ベランダの「里山ユニット」の間にはソーラーランタンを灯して。
夏至祭1.JPG

ヒノキやスギやホオバをふんだんに使って。室内も森に。精油と相まって心地よい香りが部屋を満たす
夏至祭2.JPG

クリスタルボウルの演奏で身も心もリラックス
夏至祭3.JPG

徳島県の神山町で、プランタゴの田瀬理夫さんが設計している集合住宅のプロジェクトで、
設計監理に携わるランドスケープデザイナー1名を募集します。
※建築設計者2名も同時に募集。
 
この集合住宅は、神山町が2018年春の竣工を目指して建設するもので、建築設計は
環境共生型の住宅設計の経験が豊かな山田貴宏さん(ビオフォルム環境デザイン室)、
ランドスケープデザインは田瀬さん+鎌田あきこさん(ユニットタネ)が手がけています。

また、「5×緑の学校」でいつも聞き手を務めてくださっている西村佳哲さんが、
計画推進のコーディネート役としてプロジェクトに参加しています。
 
募集に際し、神山町での3日間の滞在プログラム(6/17~19)が予定されています。
応募締め切りは6月4日です。
 
詳しくはこちらをご覧ください。
集合住宅の概要もこちらでご覧いただけます。
   ※地域性を表現する公営住宅づくり、協働設計者の募集

上のサイトの中の
「田瀬理夫さんがランドスケープデザイナーに求めるもの」の一部を抜粋してご紹介します。
 
......................................................................................................

 ・「中山間地域の未来づくり」をテーマにしたランドスケープを目指す
 
 ・「集合住宅に住まう」ということに、ランドスケープの視点を持って向き合える

 ・建材や植物を持ち込まず、"流域のものだけ"でデザインすることに意欲がある

  (中略)
 
これまでの「設計業務」の常識や枠組みにとらわれずに、
より全体性のある「ランドスケープデザイン」を、
自分の仕事や働き方、ときには暮らしを通じて組み立て直してゆく数年間になると思います。

......................................................................................................

ランドスケープデザインを志す方にとっては得難い機会だと思います。
この試みに共感した方、心が動いたという方、ぜひチャレンジしてください!

冬編(前回12月5日)に引き続き、6月4日(土)に味の素スタジアム・西競技場「みどりの広場」で選択除草が行われます。(主宰プランタゴ   / オフキャンパス)

「みどりの広場」には、今では稀少な武蔵野の野の花がたくさん植えられており、それらを残しながら外来種だけを「選択的に」除草します。

いつものように講師は植物調査の専門家、荒井浩司さんです。

毎回、初参加の方がいらっしゃいますが、荒井さんが丁寧に植物の見分け方を教えてくださいますのでぜひご参加ください!
初夏の花々も咲く頃です。

詳しくはこちらをご覧ください。
OFF CAMPUS 36回20160604.pdf

参加ご希望の方は5×緑サイトのお問い合わせから「選択除草参加希望」として、
以下をご記載の上、メールでお知らせください。
・お名前
・所属
・メールアドレス

昨年の選択除草の様子
IMG_6381s.jpg

IMG_6414s.jpg

IMG_6345s.jpg

IMG_6398s.jpg

IMG_6400s.jpg





5×緑の学校 2016 「ひとが風景をつくる、ということ」第2回は、
東京工業大学 准教授の真田純子さんをお迎えして5月14日(土)に開講します。

真田さんのご専門は景観工学で、
「都市の緑はどうあるべきか」(技法堂出版)などの著作がおありです。
1年前まで徳島大学 大学院に赴任。
徳島で「風景をつくるごはん」「石積み学校」など、地元の方たちと協働して、
農漁村の風景を守るためのプロジェクトを立ち上げられました。
 
●「風景をつくるごはん」にご興味のある方はこちらをご覧ください。
 
 ●「石積み学校」にご興味のある方はこちらをご覧ください。

 
学問と実践。二つの領域をまたいで活動する真田さんのお話を聞くことで、
「ひとが風景をつくる、ということ」というテーマがより広く、深くなることと思います。
 
聞き手は、第1回と同じく西村佳哲さん。
会場の合羽坂テラスの新緑が美しい季節です。ぜひお越しください。
 
日時 : 5月14日(土) 14時から17時
     お話しは15時半くらいまで。
     その後、いつものように放課後カフェ  を開きます。
*お茶をご用意します。お菓子は思い思いにお好きなものを少しお持ちください。
 
場所 : 新宿区市谷仲之町2-10  合羽坂テラス#2
 
参加費 : 3000円
 
定員  : 35名
 
お申し込みはこちらから。
 
*第1回の長谷川浩己さんの講座は多くの方にご参加いただき、
  大変充実した時間を過ごすことができました。
  ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
 
*第3回は、7月23日。講師に写真家の津田直さんをお迎えします。
  お楽しみに!

6月11日(土)、12日(日)に
「森林と市民を結ぶ全国の集い2016in東京」が開催されます。

詳細は、チラシをご覧ください。

6月5日(日)に馬頭のよよこびの森でドングリフェスタが開催されます。

「第1部 ドングリ山へ帰る!!」
「第2部 ドングリの森の音楽会」
ドングリの苗を里山に戻したり、
森の中で素敵な音楽会が開かれたりと、
楽しいイベントが盛りだくさん!!

日 時 : 平成28年6月5日(日) 午前10時00分~午後3時00分頃 小雨決行

場 所 : よろこびの森(栃木県那珂川郡那珂川町小砂3691 岡倉様隣接)
       (荒天時: 小砂コミュニティセンター)

参加費 : 小学生以上1人500円

主 催 : 那珂川町林業振興会

協 賛 : NPO法人馬頭里山本舗


お申し込みは5月28日までにこちらへご連絡ください。
佐藤 rinnsinn214@yahoo.co.jp  


詳しくはチラシをご覧ください。

オフィスのある合羽坂テラスの桜が満開です。
里桜のこの花は、ソメイより1週間ほど開花が遅いようです。

テラスに並べた5×緑の里山ユニットも、若葉か萌え、山吹などの花が咲き、麗らかな春の日差しに葉陰が揺れて、一斉に「春だ、春だ」と歌っているようです。

テラスと桜.JPG

桜.JPG

シロヤマブキ.JPG

山吹.JPG

紅葉わかば.JPG


「5×緑の学校2016」シリーズ第1回
長谷川浩巳さんに聞く「ひとが風景をつくる、ということ」へ
たくさんのお申込みいただきまして、ありがとうございます。

本講座は定員に達しましたので、受付を締め切らせて頂きました。

次回、シリーズ第2回は、5月14日に開催いたします。
講師は、東京工業大学 准教授の真田純子さんをお迎えします。
近々、お申込みを開始させていただきますので、
こちらもお楽しみに!
※ご案内していました以下のイベントは残席1となりました。
 なお、お申し込み後のキャンセルの受け付けは致しませんのでご了承ください。


「5×緑の学校 2016」を4月9日からスタートします。
第1回は、オンサイト計画設計事務所の長谷川浩己さんをお迎えします。

昨年「5×緑の学校」は、プランタゴの田瀬理夫さんの講座
「田瀬理夫のランドスケープ   Design details & theory 全5回」を開きました。

2016年のテーマは「ひとが風景をつくる、ということ」。

シリーズ第1回は、オンサイト計画設計事務所の長谷川浩己さんをお招きして
お話しをうかがいます。

5×緑は、日本の在来の植物を使って都市に緑を増やす仕事をしています。
都市の風景をつくる仕事の一端(実にささやかな一端ですが)を
担っているという自覚があります。

けれども「人と風景の関わり」について、
どれほど深く考えてきたかというと心許ない思いがあります。
「風景をつくる」ことについて、ゲストのお力を借りながら、
みなさまと一緒に考えてみたいと思います。

「ひとが風景をつくる」ということに関してランドスケープ デザインほど
自覚的である仕事はないと思いますが、
とりわけ長谷川さんは「風景」について深く思索し、思いを巡らせている方です。
そのことは、長谷川さんと山崎亮さん(studio-L代表)共著の鼎談集
「つくること、つくらないこと」(学芸出版社)を読むとよくわかります。

このシリーズを始めるにあたり、
まず長谷川さんのお話を聞くところから始めたいと思いました。

聞き手は、西村佳哲さん(「ひとの居場所をつくる」著者 リビングワールド代表)です。
テラスの里桜は満開の頃。贅沢な時間をお届けできると思います。
ぜひお越しください。


日時 : 4月9日(土) 14時から17時
          お話しは15時半くらいまで。
          その後、お茶会スタイルの「放課後カフェ 」を開きます。(17時まで)
          *お茶をご用意します。お菓子は思い思いにお好きなものを少しお持ちください。

場所 : 新宿区市谷仲之町2-10   合羽坂テラス#2(1階)

参加費 : 3000円

定員 : 35名

お申し込みと詳しい情報ははこちらから

*第2回は、5月14日。講師に東京工業大学 准教授の真田純子さんをお迎えします。
   お楽しみに。
新宿区の「第9回 エコワン・グランプリコンテスト」の事業者部門において、5×緑が「環境に優しい事業者 優秀賞」を受賞しました。

D7__5052.jpg

このコンテストは、地球温暖化防止や自然保護、3Rなどの優れた取り組みを表彰するもので、
5×緑は、「都市に緑が健全に育つことのできる緑化システムを構築し、日本在来の植物で都市に
緑を増やす事業を行っている。都市のヒートアイランドの緩和や生物多様性に効果を発揮している。
また、栃木の里山と協働し、林床を管理して再生された植物を活用することで、里山の植生を守る
活動にもつなげている」ことが評価されました。

3月12日にエコギャラリー新宿で表彰式が行われ、吉住区長から表彰状を授与されました。

また、3月22日に新宿区役所にて第45回新宿区エコ事業者連絡会の事例発表会が開かれ、
5×緑の取り組みを報告しました。
「5×緑の学校 2016」を4月9日からスタートします。
第1回は、オンサイト計画設計事務所の長谷川浩己さんをお迎えします。

昨年「5×緑の学校」は、プランタゴの田瀬理夫さんの講座
「田瀬理夫のランドスケープ   Design details & theory 全5回」を開きました。

2016年のテーマは「ひとが風景をつくる、ということ」。

シリーズ第1回は、オンサイト計画設計事務所の長谷川浩己さんをお招きして
お話しをうかがいます。

5×緑は、日本の在来の植物を使って都市に緑を増やす仕事をしています。
都市の風景をつくる仕事の一端(実にささやかな一端ですが)を
担っているという自覚があります。

けれども「人と風景の関わり」について、
どれほど深く考えてきたかというと心許ない思いがあります。
「風景をつくる」ことについて、ゲストのお力を借りながら、
みなさまと一緒に考えてみたいと思います。

「ひとが風景をつくる」ということに関してランドスケープ デザインほど
自覚的である仕事はないと思いますが、
とりわけ長谷川さんは「風景」について深く思索し、思いを巡らせている方です。
そのことは、長谷川さんと山崎亮さん(studio-L代表)共著の鼎談集
「つくること、つくらないこと」(学芸出版社)を読むとよくわかります。

このシリーズを始めるにあたり、
まず長谷川さんのお話を聞くところから始めたいと思いました。

聞き手は、西村佳哲さん(「ひとの居場所をつくる」著者 リビングワールド代表)です。
テラスの里桜は満開の頃。贅沢な時間をお届けできると思います。
ぜひお越しください。


日時 : 4月9日(土) 14時から17時
          お話しは15時半くらいまで。
          その後、お茶会スタイルの「放課後カフェ 」を開きます。(17時まで)
          *お茶をご用意します。お菓子は思い思いにお好きなものを少しお持ちください。

場所 : 新宿区市谷仲之町2-10   合羽坂テラス#2(1階)

参加費 : 3000円

定員 : 35名

お申し込みと詳しい情報ははこちらから

*第2回は、5月14日。講師に東京工業大学 准教授の真田純子さんをお迎えします。
   お楽しみに。
R0024389s.JPG

先日完成された「アオノイエ」。
「アオノイエ」での門柱の施工の様子を簡単にご紹介します。


写真5-1s.jpg

「門柱」は「埋めるだけ」。
ポストは門柱に設置した状態で納品させて頂いています。


まずは、門柱のサイズ250×600そして、
埋め込み高さの土を掘ります。

写真2s.jpg
写真3 (2)s.jpg
写真7s.jpg


堀り終わったところで、門柱をセット。

写真5s.jpg

写真8s.jpg

写真10s.jpg


レベルを調整して、
土を埋め戻して、突き固めます。

写真11s.jpg

写真14s.jpg

写真16s.jpg


1時間ほどの施工で完成!。

写真13s.jpg


後日、素敵なアオイ表札やドアホンが取り付けられました。
その足元には、テイカカズラも植えられました。

写真17s.jpg

いよいよ3月、テイカの成長が待ち遠しいです。


※ドアホンなどがある場合は、地中電線管をあらかじめ埋めておいてください。


 ブログ印_ISHIHARA.jpg      

近く娘さんをお嫁にだされるお母様のお住まい。
世田谷「アオノイエ」のオープンハウスへ行ってきました。

1s.jpg

建築設計はgroup-scoopのお二人。
アオノイエは、窓からみえる景色や
家の外と内とのつながり方がほどよく、
家に守られていながら開放感のある、
それはそれは気持ちのいい温かみのあるお宅でした。

2s.jpg

3s.jpg

4s.jpg

お庭は敷地の北側に細長くあります。
1階はキッチンも含めて1Roomのようになっていて、
家の中のどこいてもお庭を眺めながら過ごせます。

8s.jpg

今回、5×緑は、
グラスダイヤモンドメッシュフェンス、
門扉、門柱で緑の境界づくりをお手伝いさせていただきました。

5s.jpg
 (門柱 表札デザインgroup-scoop)
 
6s.jpg
  (グラスダイヤモンド門扉)

7s.jpg
  (グラスダイヤモンドフェンス)

外の気配も何気なく感じなれるよう、
フェンスの高さは1.2mに。

テイカカズラは5×緑でご購入いただいて、
母娘さんとgroup-scoopの4人で植えてくださいました。

9s.jpg

ご本人たち曰く、
テイカカズラの植え付けは「4者4様」だそうで、
この春、誰のテイカカズラがどんな成長をするか、
楽しみしているそうです。

10s.jpg

5×緑は「境界を変えよう。」と、
今回のように緑で街とつながる境界の提案をしています。

今後も「アオノイエ」の緑の境界の様子を
みなさまへお伝えしてゆこうと思いますのでお楽しみに。

                                                                                                             ブログ印_ISHIHARA.jpg
2月13日に、「5×緑の学校」番外編「田瀬理夫さんと、デザインの前の話 全1回」と
ルヴァンの甲田幹夫さんの公開インタビュー「甲田幹夫さんはいま、どんなふうに」
が、合羽坂テラスで開かれました。     /主催 リビングワールド

インタビュアーは、昨年「5×緑の学校」で田瀬さんの連続講座を開いた際も聞き手
を務めてくださった西村佳哲さん(リビングワールド代表 「ひとの居場所をつくる」
著者)です。

ルヴァンは天然酵母のパンづくりの草分けのお店で、5×緑の周りにもファンがたく
さんいます。
ランドスケープデザインとパンづくり、なんだかかけはなれたテーマのように思えま
すが、良質な緑も心のこもったパンも日々を気持ちよく過ごすために大切な存在のよ
うに思います。

そして、お二人の仕事に対する姿勢には響き合うものも多く、会場の参加者のみなさ
んとの交わりも含めて、焼きたてのパンのように温かな時間に包まれた1日になりま
した。

ランチはルヴァンのパンにバターとはちみつをたっぷりかけて。
D7__4767s.jpg

甲田さんご夫妻によそってもらった温かなスープと一緒に。
D7__4757s.jpg

ランチの様子。
D7__4793s.jpg

甲田さんを囲んで。
D7__4813s.jpg

甲田さんは、10年前の西村さんのインタビューで、「この(パンを焼く)仕事はそれま
でに経験した仕事に比べて矛盾がなかったんです」と語っています。
「自分でつくっていて気持ちがいいし、人にもすごく喜んでもらえる。素材だってカ
ラダにいいものしか入っていない。とにかく全体的に矛盾が感じられなかったんで
す」
そして今でも「矛盾を感じずに仕事を続けている」のだそうです。
ルヴァンのパンを味わいながら、そんな甲田さんの言葉も一緒にかみしめました。

午後はプランタゴ代表の田瀬さんの公開インタビユー、「田瀬理夫さんと、デザイン
の前の話」。

D7__4821s.jpg

「時間の使い方」という質問を西村さんが投げかけて、お話が進んでいきます。
「事務所の屋上で、金網のプランターを使って自分で植物を育てていました」と田瀬
さん。
田瀬さんの実践的な試のひとつが5×緑につながりました。

お話の後はお菓子持ち寄りのお茶会でをひらきました。
お互いに今日のことを話し合ったり、田瀬さんに直接お話しを聞いたり。
茶話会は夜まで続きました。

先の5×緑ニュースで、テイカカズラの花と種の戦略についてご紹介しましたが、テイカカズラはつるの伸ばし方についても興味深い戦略をもっているようです。

塚谷裕一氏著作の「植物のこころ」(岩波新書)によると、アケビの類やテイカカズラは「まだ若くて上を目指すだけの体力がないうちは、地面を這いまわり、貯蓄に励む。この頃の葉は、日陰でも育つ特別な形のものである。そうして十分力がつくと、今度は上の方へ伸びるタイプのつるを出し、ほかの植物を抜いてゆく。なかなかのやり手である。」

植物たちは光を求めて激しい生存競争を繰り広げています。背を高くすれば太陽の光に早く到達し、生存上有利ですが、そのためには茎を伸ばすだけでなく倒れないように太らせねばならず、その分のエネルギーが必要になります。
つる植物は、つるを使って周りの木などに絡みつくことで、この問題を解決する戦略を採っています。
その中でもテイカカズラは生育環境に合わせて賢い選択をしているというわけです。

因みに塚谷氏によると、つるがモノに巻きつくメカニズムは簡単で、「茎のどこかが何かに触れたと感じると、その触れている面の伸びを止め、反対側の面の伸びを増す。そうするとバイメタルの原理と同じで、つるは曲がる。曲がるとつるは別の部分でまた相手に触れる。そこでまた触れた面の伸びを止めて反対の面を伸ばすわけだ。」
これを繰り返すことで相手に巻きつくことがてきるのだそうです。

しかも、つるは巻きつく間も漫然と伸びているわけではなく、時々先端をふらふら揺すって、手近に何か巻きつく相手がいないか探しているようだ、と言います。

植物たちの戦略に興味はつきません。


20136.jpg
_DSC3604.jpg
テイカカズラ


先日、里山ユニットをお納めした先からこのような質問がありました。


「テイカカズラはよく花が咲かないという方があります。

たとえば、葉を何枚以上つけないと咲かない、日陰だと咲かない、など

花を咲かせる条件などあれば教えてください。」


最近では、主にグランドカバー用に育苗されたテイカカズラで花の咲かないものが市場に出ているようです。

お送りした里山ユニットのテイカカズラは、もちろん花の咲くものです。

花つきについて、いつも里山ユニットを製作していただいている矢澤ナーセリーさんにお尋ねしたところ、こんな答えが返ってきました。


  植物の種子は、親木の近くで発芽すると、親木に付いている病虫害の被害を受けやすいので、

  なるべく親から離れた場所で発芽しようとして、遠くに種子をたどり着かせる戦略を持っています。  

  自力で遠くへ飛ぶようになっていたり、動物や鳥に運んでもらうようになっていたり、風で飛んでいくようになっていたり。

  そんな中、テイカカズラは風で種子を遠くに運ぶ戦略を持っています。(種子に綿毛が付いているので分かります)

  そのため、種子が遠くに飛ばされる条件が整うとよく咲くようになります。

  具体的には、ツルが絡まって登っていったり、立ち上がり気味になると風を受けやすくなるので、よく咲きます。

  逆に地べたを這うように伸びていると、風を受けにくいので咲きにくくなるようです。 

  地べたを這っているものを絡ませて登らせるとよく咲くようになったりします。

  葉の数や日照条件ではなく、風を受けやすいようにして上げるのが花を咲かせるコツです。


なるほどー。植物それぞれに子孫を残すための「戦略」があるというわけです。

テイカカズラの「戦略」について、先の質問をいただいた先にお伝えすると「植物って面白いですね!」と喜んでくださいました。

矢澤さんから更に補足の説明がありました。それによると


  テイカカズラが鞘を割って種子を飛ばすのは12月に入ってからです


  これは私の推理ですが(多分間違いないです)、12月になると下草がほとんど枯れるので、

  この時期に種子を飛ばすと地面にたどり着く確率が高くなるからだと思います。

  秋、まだ下草が枯れていない時だと地面にたどり着けず乾燥して発芽しにくくなる心配があるから、

  冬の時期を選んで種子を散布しているのだと思います。


teikak8.jpg

テイカカズラの実と種 (出典:「季節の花300)

 

矢澤さんのブログには、こんな植物の「なるほど!」話が満載です。

http://yazawa-nursery.com/

昨年は6月から10月まで「緑の学校」の第1弾の企画として「田瀬理夫のランドスケープ  Design details & Theory」全5回を開きました。

たくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。

5
回を通して聞き手を務めてくださった西村佳哲さんから、「田瀬さんの講座の番外編をしましょう!」という素敵なご提案をいただきました。

「番外編」のテーマは「デザインという行為の前のお話」。
仕事の背景にはその人が「日々どのように暮らし、食べ、周囲の物事を見たり感じているか、小さなことの積み重ねがある」と言う西村さんが聞き手になって、田瀬さんにお話をしていただきます。

【田瀬理夫さんと、デザインの前の話 全1回】

話し手:田瀬理夫(造園家、プランタゴ代表)

聞き手:西村佳哲(『ひとの居場所をつくる』著者、リビングワールド代表)

日時 : 2月13日(土) 15時~18
 18時から  お菓子持ち寄りのお茶会を開きます。
場所 : 新宿区市ヶ谷仲之町2-10 合羽坂テラス#2
参加費 : 3500
お申し込みと詳しい内容はこちらからどうぞ
http://peatix.com/event/142220



緑の学校」は第2弾の企画を準備中です。
  第1回は4月9。ゲストスピーカーにstudio on siteの長谷川浩己さんをお迎えします。

8回恵比寿映像祭「動いている庭」が211日から恵比寿ガーデンプレイス周辺施設で開かれます。

 

フランスの庭師で「動いている庭」の著者、ジル・クレマン氏のドキュメンタリーも上映されます。

http://www.yebizo.com/common/pressrelease/pdf/151021_Yebizo_press.pdf

 

2月13日に「緑の学校」番外編 「田瀬理夫さんと、デザインの前の話 全1回」(聞き手 西村佳哲さん) が開かれます。

田瀬さんの講座の前に、あの天然酵母のパンの「ルヴァン」の甲田幹夫さんの公開インタビューが行われることになりました。

ルヴァンのパンのランチも楽しめます!



田瀬さんのインタビューを元にした「ひとの居場所をつくる」の著者である西村さんは、10年前に「自分の仕事をつくる」(ちくま文庫)を上梓されています。

甲田さんは、その本の中に登場なさっています。

西村さんは甲田さんのことをこんな風に紹介しています。
少し長くなりますが、引用させていただきます。
-------------------------------------------------------------------------
------------
 
彼らが焼いたパンには、他では得られない満足感がある。口
  
にすると、自分がなにかによって満たされた気持ちになる。
 
ミヒャエル・エンデは、仕事に対する愛はないが頭はいい、
  
そんな人々がつくり出す社会を「機能は完ぺきだけど、本質をま
  
ったく欠いた世界」という言葉で表現した。このパン屋にはそ
  
の逆のたぐいの仕事があるように思う。彼らのつくるパンはと
  
ても人間的で、エンデが語ろうとしている「本質的なもの」が、
  
みっしりと詰まっている気がしてならない。「ほらこれです」
  
と取り出して見せることは出来ないのだが、あのパンには、い
  
ったい何が入っているのだろう。それはどんな働き方の中で込
  
められているのか。
---------------------------------------------------------------------
-----------------

ランドスケープとパンづくり。職種は違っても、田瀬さんと甲田さんの間で響き合うところが多いのでは、と思います。
「ルヴァン」は、東京の富ヶ谷と長野の上田にお店がありますが、緑の周りにもファンがたくさんいます。そんなパンを味わえる貴重な機会。ぜひ!

▪️
日時  2月13日(土)   11:00 ~ 14:00
▪️新宿区市谷仲ノ町2-10  
合羽坂テラス#2
▪️
参加費  パンの軽食付き  4000
▪️
詳しい内容とお申し込みはこちら
http://peatix.com/event/143967

 

 

▪️「田瀬理夫さんと、デザインの前の話 全1回」

詳しい情報とお申し込みはこちらから。
http://peatix.com/event/142220

オフィスの里山ユニットに、蕗の薹が顔をのぞかせました。

 

立春の声が聞こえるこの時期になると思い出す歌があります。

 

花をのみ待つらむ人に山里の雪間の草の春をみせばや

 

雪間の草には、きっと蕗の薹もあったことでしょう。

雪の下から青々とした蕾を覗かせるこの草に、昔の人は生命力の寿ぎを見たのではないでしょうか。

 

「春」とは、生命が「張る」という意味だと聞いたことがあります。

草木や鳥や虫たちが生命を躍動はじめる春。

蕗の薹は、そんな春の先触れです。

 

早めに摘んで、天ぷらにしたり、蕗味噌にしたり。

早春の味わいは少しほろ苦く、体内に春の息吹を取り入れたような爽やかさがあります。

コピー ~ D7__4683.JPG

※ご案内していました以下のイベントは残席1となりました。


本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


昨年は6月から10月まで「緑の学校」の第1弾の企画として「田瀬理夫のランドスケープ  Design details & Theory」全5回を開きました。
たくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。

5
回を通して聞き手を務めてくださった西村佳哲さんから、「田瀬さんの講座の番外編をしましょう!」という素敵なご提案をいただきました。

「番外編」のテーマは「デザインという行為の前のお話」。
仕事の背景にはその人が「日々どのように暮らし、食べ、周囲の物事を見たり感じているか、小さなことの積み重ねがある」と言う西村さんが聞き手になって、田瀬さんにお話をしていただきます。

【田瀬理夫さんと、デザインの前の話 全1回】

話し手:田瀬理夫(造園家、プランタゴ代表)

聞き手:西村佳哲(『ひとの居場所をつくる』著者、リビングワールド代表)

日時2月13日(土) 15時~18
 18時から  お菓子持ち寄りのお茶会を開きます。
場所新宿区市ヶ谷仲之町2-10 合羽坂テラス#2
参加費 : 3500
お申し込みと詳しい内容はこちらからどうぞ
http://peatix.com/event/142220



緑の学校」は第2弾の企画を準備中です。
  第1回は4月9。ゲストスピーカーにstudio on siteの長谷川浩己さんをお迎えします。

ページの先頭へ戻る