5×緑ニュース
2014年
(設計/PLAMTAGO)
関東の里山の植物が100種類以上植えられています。
冬枯れの景色から新緑へ。来年の春が楽しみです。
クリ スダジイ アカガシ クヌギ アラカシ シラカシ コナラ エノキ ヤブニッケイ ヤマザクラ
イタヤカエデにイロハモミジ ツワブキ ヤブツバキ コアジサイ・・・
日本の植生の豊かさをあらためて感じます。
植物は、設計の田瀬さんがピックアップした計270種の中から、ベースになる樹種27種、フィーチャー種122種、地被6種を選定し、この中から入手できたものを植えています。
ベースは27、フィーチャー65、地被6種類にアゼターフの地被類数十種が加わっています。
植栽はベース種はブナ科から、フィーチャー種はイチイ科から、作為を廃し、リストに従って順番に植えられています。
奥にはグラスダイヤモンドメッシュのフェンスを設えて。
里山ユニットの後ろに見える植え枡は、このマンションに元からあった植栽帯。
排水性が悪く固まった土を掘り出して、ふるいにかけて、ふわふわの土に。
通気と排水を改善する措置を施して、里山の植物を植えました。
大変丁寧につくられていて、エイジングの味わいがあり、空間もゆったりしています。
1階には30畳のリビングに面して広いテラスがあり、桜の老木が枝を広げています。
立派な前庭があり、往時の集合住宅のゆとりのようなものを感じます。
よくあるシェアオフィスと合羽坂が違うのは、どこかの会社がシェアオフィスを経営していて、そこに入居する、というのではないところです。
幹事会社はいらっしゃいますが、空間づくりも、ルールづくりも一から話し合って決めています。
テラスに面した30畳のリビングは、みんなの共有スペースとして開放されています。ここで、ミーティングをしたり、お昼をしたり、時にはデスクを離れて気分を変えて仕事をしたり。
リノベーションプランはシェアオフィス仲間である建築家の安宅研太郎さん、家具は同じくシェアオフィスメンバーのモノクラフト (は蔵前ですけど) の清水徹さん。
スタイリングはセキユリヲさんがボランティアで手がけてくださっています。
そして、1階のテラスは田瀬理夫さん設計で、5×緑システムのテラスガーデンになる予定です。
シェアオフイスに集う仲間が、それぞれ技術や知恵やネットワークをもちよって、居心地のいい「働く場所」を作り上げる。。。。。合羽坂のシェアオフィスは、いいかんじにスタートしています!
お菓子づくりが趣味のセキさんが、お暇なときにきてくださって共有スペースで開くカフエも楽しみ!
今日はマフィン。
11月8日(土)に馬頭の"よろこびの森"でドングリ交流会が開催されます。
6回目を迎える今回は、厄介者になっている竹を使って遊び倒そう!という企画です。
クリスマスバージョンのどんぐりキューブもつくりますよ。
秋の一日を馬頭の里山で、のんびり過ごしてみませんか。
もちろんおばあちゃんお手製のお昼ごはんとおやつもありますよ~♪
日 時 : 平成26年11月8日(土) 午前10時00分~午後3時頃
場 所 : よろこびの森(栃木県那珂川郡那珂川町小砂3691 岡倉様隣接)
雨天時:小砂コミュニティセンター
(栃木県那須郡那珂川町小砂835 那珂川町立北保育所隣)
参加費 : 小学生以上1人500円(昼食代、保険料込)
主 催 : 那珂川町林業振興会
お申し込みは10月31日までにこちらへご連絡ください。
rinnsinn214@yahoo.co.jp 090-2330-2167(佐藤携帯)
※会場案内等のご質問もこちらへどうぞ。
詳しくはチラシをご覧ください。
ドングリ交流会6_2014案内チラシ.pdf
新しい住所は
東京都新宿区市谷仲之町2-10 合羽坂テラス #4
TEL 03-5362-3399 FAX 03-3226-2572
となります。
これに伴い、9月29日、30日の両日は電話、メールとも不通になります。
ご迷惑をおかけいたしますが、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
わたしたちは、1960年代に建てられたとても古いマンションの1階と2階をリノベーションし、シェアオフィスにする計画に参加しました。
1階には、ゆったりとしたテラスがあり、ここは5×緑のシステムで共有のテラスガーデンとして生まれ変わる予定です。
お近くにお越しの際は、ガーデンを眺めにぜひお立ち寄りください。
「みどりの広場」には、今では稀少な武蔵野の野の花がたくさん植えられており、それらを残しながら外来種だけを「選択的に」除草します。
いつものように講師は植物調査の専門家、荒井浩司さんです。
ちょうどワレモコウやオミナエシ、ナデシコやミソハギが楽しめる時期。
草花に囲まれ、仲間や家族と日がな一日「草取り」に向き合うのもなかなか良いものです。
詳しくはこちらをご覧ください。
OFF CAMPUS 30回20140927.pdf
5×緑でよく使うテイカカズラも開花の季節。
これまでに手がけた事例を経年変化を含めてご紹介します。
■港区みなと保健所 2011年 中村勉総合計画事務所
腰高の緑化基盤の上にグラスダイヤモンドメッシュフェンスを組み合わせた壁面緑化。
竣工当時 2011年 の様子。
■新赤坂センター 2013年 日建設計
2年目を迎え全面に緑が被覆した。
施工中 2012年 の様子。
竣工1年目 2012年 の様子。
トラック際の緑化擁壁。
竣工1年目 2012年 の様子。
3年目を迎え、エントランスのテイカカズラも順調に壁を覆い始めた。
建物内側から。
■三井住友海上駿河台ビル 2011年 日建設計
庇上の緑化。垂直ではなく、水平緑化の事例。
(プランタゴ OFF CAMPUS PROGRAM )
今回も植物調査の専門家の荒井浩司さんをゲストインストラクターに迎え、取り除くべき外来種と守るべき在来種について、その区分や見分け方を教わりました。
西競技場には、多種多様な日本の植物(在来種)が植えられています。管理には、周辺から侵略してくる外来種を見分けて、除草することが大切になります。
プログラムに参加して、1日草取りに勤しむわけですが、桜の大木の緑陰に守られ、薫風の吹き抜ける中、無心に作業するのは結構楽しいものです。
この選択除草活動も今回で5回目。
在来種の数や種類は増え、外来種の種類は減っているなど、効果を体感できるのも貴重です。
例えば今回は、オオイヌノフグリ、タチイヌノフグリ、アレチヌスビトハギ、アメリカフウロ、セイタカアワダチソウ、ニワゼキショウ、オニノゲシ、ハルジオン、ヤブガラシ、オランダミミナグサ、などが除草の対象。
フィールドの中の"見本"に付箋が付けられいて、それをじっくり観察して、草地の中の除草対象を探します。
荒井さんに教わっても、なかなか全部の種類を覚えることはできず、大抵は「これ!」と決めた1~2種類を集中的に"退治"します。
そうやって、直接目で見て、手で触れながら植物を覚えて行くことも、なかなかない機会です。
段々見分け方のコツも覚えてはいきますが、難易度の高いものもあって、例えば・・・・・
・オッタテカタバミとカタバミ
オッタテカタバミは、その名の通り茎が少し立っていて、細い毛が生えています。
・アメリカフウロとゲンノショウコ
アメリカフウロの方が葉が小さい。
・セイヨウタンポポと日本タンポポ
花弁の下のガクのような部分(実際には総苞片)が外向きに沿っているのがセイヨウ、
内向きに閉じていれば、日本タンポポ。
-------などの違いも少しずつですが、気づくようになったりして、嬉しいのです。とはいえ、実際に野山で出逢ったときには、まだまだ見分ける自信はありませんが。。。..
季節は丁度、テイカカズラやウツギやアヤメが満開で、花を楽しんだり、草地に座ってお弁当をたべたり、気持ちのいい1日を過ごすことが出来ました。
6月21日(土)に馬頭の"よろこびの森"でいきもの観察会が開催されます。
よろこびの森の植物と水辺の生き物の両方を観察します。
植物の先生に那須烏山市職員の小峰洋一さん、水辺の生き物の先生になかがわ水遊園副園長の
塩山房男さんをお招きします。
現地をまわりながらいろいろお話を聞いて・・・身近な植物や生き物にふれるチャンスです!
もちろんおばあちゃんお手製のお昼ごはんとおやつもありますよ~♪
日 時 : 平成26年6月15日(土) 午前10時30分~午後3時頃 (受付:10時)
場 所 : よろこびの森(栃木県那珂川郡那珂川町小砂3691 岡倉様隣接)
主 催 : 那珂川町林業振興会
協 賛 : NPO法人馬頭里山本舗
お申し込みは6月13日までにこちらへ。
rinnsinn214@yahoo.co.jp
詳しくはチラシをご覧ください。
140621_いきもの観察会Part2.pdf
緑はこれから、一気にその深味を増していきます。
これまでに施工した、いくつかのプロジェクトの新緑の季節の表情をレポートしました。
■新赤坂センター
2013年竣工 設計:日建設計
■目黒集合住宅
2005年竣工 設計:ネットワークオニオン
■神明いきいきプラザ
2012年竣工 設計:日本設計
■港区みなと保健所
2011年竣工 設計:中村勉総合計画事務所
■山種美術館
2009年竣工 設計:日本設計
1月25日(土)に馬頭の"よろこびの森"で冬の里山体験イベントが開催されます。
ヒロクラフトさんとのコラボイベントで、カッターナイフだけで、木片から自分のお箸を作ります!
おやつは、おばちゃんがハワイ風パンケーキに挑戦です~♪ お楽しみに!
日 時 : 平成26年1月25日(土) 午前10時~
場 所 : よろこびの森(栃木県那珂川郡那珂川町小砂3691 岡倉様隣接)
主 催 : 那珂川町林業振興会 会長 小室和雄
協 賛 : NPO法人馬頭里山本舗 代表 藤田 清
お申し込みは1月22日までにこちらへ。
rinnsinn214@yahoo.co.jp
詳しくはチラシをご覧ください。
「ひとの居場所をつくる」の著者、西村佳哲さんに教えていただきました。
宮崎駿 もしジブリの経営がいよいよ危うくなったら『トトロ2』を作ると言って、お金を集めようと (笑)。
でも、これはもう出来ません。
まず、トトロの緑を描いてくれたスタッフたちが、僕同様にだんだん歳をとっていること。
そして、日本の緑の色がすっかり変ってしまったからです。
『トトロ』は、東京近郊の田舎とその植物を描くという、たぶん初めての試みでした。
そのときはまだ、都市近郊でも日本の在来種がいっぱい生えていたんですよ。
今ではほとんど帰化植物です。
土地をちょっと引っかいた所、宅地開発や畑はもうダメ、除草剤を撒いた所も、すぐに帰 化植物が入り込んできます。
だから草むらがあっても、スイッチョンともガチャガチャとも聞こえてこない。
在来種が生えていないので、ウマオイもクツワムシもいなくなってしまった。
コオロギは鳴いてますけど。
東京近郊で、在来種が豊かに残っているのは、たぶん皇居と、那須の御用邸のそばの 野っぱぐらいではないでしょうか。
でも、緑も回復させることは出来るんです。
文藝春秋2013年8月号より
ちょうど昨年末にかけて、東京の荒川水系の植生を調べていた時期でもあり、宮崎さんの言葉がとりわけ心に留まりました。
荒川水系の自然については、「荒川の総合調査」という埼玉県が実施した調査報告書があり、荒川流域の植物についてもつぶさに調査が行われています。
調査が実施されたのは、昭和58年から62年。
「寄居から下流のいわゆる河原が拡がる地域では、帰化植物が圧倒的に多い」「近年、オオブタクサが猛烈な勢いで繁殖している」
などの記述が見られますが、それでも記録されている植物の多くは在来のものであり、サクラソウの自生地(※)も5箇所が確認されています。
「となりのトトロ」が公開されたのは昭和63年。
ちょうど「荒川の総合調査」が行われていた時期に、製作されていたことになります。
こうしてみると、昭和60年頃を境として、日本の都市近郊の植生が大きく変わっていったのかもしれない、と思います。
「荒川の総合調査」は、まさにギリギリのタイミングで行われたことになります。
「でも、緑は回復させることは出来るんです」------「トトロ」の緑を東京が取り戻す日が来ますように。
※サクラソウ......荒川の原野の象徴的な風景であったサクラソウは、時代とともに急激に姿を消し、「田島ヶ原サクラソウ自生地」は特別天然記念物に指定されている。
「荒川の総合調査」では、1978年に25箇所確認されていた自生地が5箇所に改訂されている。
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