5×緑ニュース

「ひとの居場所をつくる ――ランドスケープ・デザイナー田瀬理夫さんの話をつうじて」が出版されました

田瀬理夫さんのインタビューから一冊の本が生まれました。

本の題名は、「ひとの居場所をつくる」 (筑摩書房) といいます。
  
田瀬さんは、「ゆりが丘ビレッジ」や「アクロス福岡」、「地球のたまご」などのランドスケープ・デザインを手がけた造園家。

著者は、「自分の仕事をつくる」「自分をいかして生きる」などの著作がある西村佳哲さん。

西村さんが、間に田瀬さんの公開セミナーなどを挟みながら、2年の歳月をかけて田瀬さんを取材し、その仕事や在り方をまとめました。

ランドスケープ・デザインという枠を超えて、これからの地方のこと、都市のこと、とりわけ東京のこと。。。
そして、西村さん自身の「これからの日本でどう生きてゆこうか?」という問いに導かれた、働き方や暮らし方、つまるところは生き方! について、考える本になっています。

とともに、優れて「ランドスケープ・デザインという仕事の本」でもあります。

田瀬さんが、長年携わっている遠野のプロジェクトを皮切りに、本編は始まります。

間に差し込まれた遠野の写真は、写真家・津田直さんの作品です。

西村さんをはじめ、津田さん、ブックデザインの千原航さんら、田瀬さんよりも若いジェネレーションの才能が、「田瀬理夫」という人物に、ひと時思い切り思い入れ、それぞれの仕事を全うしながら一冊の本を紡ぎ出していった様子はとても爽やかです。

佇まいの良い、素敵な本だと思います。




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