5×緑ニュース
馬頭の森 レポート2013
2013年6月11日
6月2日、5×緑の里山ネットワーク「馬頭の森」を訪れた。
林床の植物の再生と都市緑化への提供を目指して管理の委託を始めて6年目。
元々、在来種の多く自生する豊かな森であったが、手入れを進めることで、一層多様な植生の回復が叶いつつある。
林床には、ニガナ、コアジサイ、ノアザミ、ウリカエデにウリハダカエテ、コナラやアオダモ等々バラエティに富んだ下草や実生苗を発見できた。
この花はクレマチスの原種。野の花は楚々とした風情のものが多いが、カザグルマは手の平ほどもある純白の花を咲かせ、林床で一際鮮やかに存在感を放っていた。その様は、森の女王の様な品格さえ感じさせる。
花びらと見えるのは実は萼片だそうである。
「馬頭の森」からの植物提供は、当初「山取り」が中心であったが、今では「生産」にステップアップしている。
側面植栽に使うテイカカズラは既に挿し木での生産がスタートしている。
この日も、山の植物で挿し木で増やしやすいものを選びながらリボンを付けて回った。
栃木では、原発の影響で雑木林の木の主な用途であったシイタケ原木の出荷が思うにまかせない。木の放射能検査は行われているが、風評被害を嫌って引き受け手がないという。
シイタケ生産者は保証のために「捨てるためのシイタケ」をつくり続けている状態であり、原木を供給してきた山に保証はない。
前日の林業振興組合の植物観察会に講師として招かれた植生調査の専門家、荒井さんと山をまわった
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