5×緑ニュース
バイオネスト
2013年2月21日
植物を植えると、どうしても剪定が必要になります。
剪定をすると剪定枝や落ち葉がゴミになります。
剪定枝を外に搬出して処分するには費用もかかり、コスト的にも環境的にも好ましくありません。
場内で処分できればそれにこしたことはなく、堆肥になれば一石二鳥です。
それを叶える方法として造園家の田瀬理夫さんによって考え出されたのが「バイオネスト」です。
剪定して出た枝を太いものから順番に、鳥の巣をつくるように丸く編みこむように組んでいきます。
はみ出た枝はカットし、細い枝や落ち葉、草刈り後の草類は、組んだ枝の中に中高く積み上げます。
中の落ち葉や草はやがて分解して堆肥となり、周りの木々に戻すことができます。
昔から日本にある、「落葉帰根」の考え方です。
武蔵野の森スポーツ施設の味の素スタジアム西競技場でも、この方法を使い、場内で出た剪定枝をなるべく外に出すことなく処理しています。
「バイオネスト」は景観にも溶け込み、修景的にも効果的です。
味の素スタジアム 西競技場の「バイオネスト」
周りの景色にも溶け込んでいる。
「バイオネスト」は、造園家の山本紀久氏の著作「造園植栽術」の中にも「生態芸術の堆肥置き場」として紹介されています。(p191)
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