5×緑ニュース
在来種の選択除草
2012年6月27日
武蔵野の森総合スポーツ施設・西競技場(東京都調布市飛田給)のトラックは、「緑化構造体」ともいうべき、緑の壁(土塁)にぐるりと取り囲まれています。
春の芽吹きの時期を迎え、花の咲いた土塁は、竣工時から一段、緑が厚みを増しました。
この競技場の西側は、一般の市民が自由に入れる「みどりの広場」になっています。
ノシバの植えられた広場の中には、今や稀少となった、日本に昔からある在来の草花が
混植されています。
除草はこの在来種の草花を残し、外来種を取り除く「選択除草」が必要となります。
6月28日、この競技場のランドスケープを担当した(株)プランタゴのセミナーに大学生らが
参加し、「みどりの広場」にある植物の種類を確認しながらの除草作業が行われました。
武蔵野の森の西競技場は、都市の施設の中に、どのようにして地域の植物を保全し、
生かすかを学べる格好の事例でもあります。
参加した人たちは、そうした草花の豊かさと共に、その存続の危うさも同時に感じながら、
作業を行いました。

まずは除草する植物の確認

左:選択除草前 → 右:選択除草後


残した植物たち(左からウツボグサ、カワラナデシコ、ミソハギ)

除草した草で作ったバイオネスト
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