みどりの競技場 2012年4月 5日 緑化擁壁・基盤・土留・階段 Tweet スタジアムの外周を全て緑化土塁で形成した、東京都の「武蔵野の森総合スポーツ施設(仮称)」の陸上競技場が完成しました。 春まだ浅い季節なので、緑に包まれるのはまだ先ですが、植物が無事に育ってくれれば、やがて全体がつる植物の柔らかな緑で覆われてくることでしょう。 競技場を取り巻く緑化土塁(手前から奥へ3重構造)。 外周には高木が移植されて残された。 これまでの緑化は、壁面緑化や屋上緑化というカテゴリーで捉えられてきました。ともすると「緑」は「意匠」として扱われる面がありました。「武蔵野の森」の陸上競技場は、こうした従来の「緑化」の枠を超えて、建築の構造自体を「緑でつくる」先進的で、サスティナブルな試みであるといえます。 平面図の赤色の部分が「緑の構造体」である緑化土塁 スタンドの建築部にも緑がつながる 芝生のスタンド 植物で覆われたスタジアムは、呼吸し、成長し続ける建築であり、未来の建築を予感させます。建築と緑、或いは都市の緑の新しい可能性が広がるプロジェクトです。 設計:日本設計ランドスケープ:プランタゴ 一覧に戻る