この春、台東区のかっぱ橋商店街に里山ユニットが設置されました。
商店街のあちらこちらに里山ユニットが置かれていますが、
その中に水盤の入ったタイプがあります。
5×緑では、里山ユニットの中に水盤を入れて、水辺のある緑をつくることもあるので
すが、そのときは大抵メダカを飼うことをおすすめします。
ボウフラなどを食べてくれるので、とても役に立ってくれます。
そのメダカも実は絶滅危惧種。(*)「春の小川」や「めだかの学校」の風景は、
今はもう遠いものになってしまいました。
かっぱ橋の里山ユニットの小さな「池」に元気に泳ぐメダカを確認!
ちょうどミツバツチグリの花が可愛く咲いて、のどかな気分になりました。
商店街のみなさまも、店先の里山ユニットを丹精込めてお世話してくださっているよ
うで、これからの芽吹きがとても楽しみです。
*メダカは1999年に絶滅危惧種に指定されました。農薬などによる環境の悪化、外来種
の侵略、水田つくりの形態の変化と、その原因を探ると、植物の在来種の危機と重な
る部分がたくさんあります。
メダカは、レッドデータ入りを契機に保護活動が盛んになりましたが、皮肉なことに
それがメダカの遺伝子汚染を引き起こしたとか。
遺伝子への配慮をせずにビオトープなどに飼育品種を放流し、本来その地域に生息し
ているメダカと交雑してしまった事例が多数あると言います。
善意に発していても、結果として環境の劣化を更に進めてしまう、
ということはよくあることです。
在来種で都市緑化を進める5×緑としても心しなければならないポイントです。
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