「時の納屋」に灯る庭園灯

瀬戸内の海に突き出た大串半島の先端に立つ「時の納屋」。
地形をかたちづくるために金網が使われ、金網と同じ素材でできたギャビオンライト(庭園灯)が緑の中に美しく点在しています。

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淡路瓦の大切妻屋根が印象的なこの施設は、瀬戸内国立公園の中にあります。
それだけにランドスケープが主役。
アプローチは、歩きながら海へとひらけてゆく景観の変化を感じられるように計画されています。
かつてのような岬の丘形地に戻すために、土と野芝、そして必要に応じて金網や石を用いて地形の骨格がつくられました。
「時のー」の名の通り、時間の経過とともに地域の在来種で森を育てていく計画といいます。

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この場所を森へと育てていくために、地元で採取されたドングリの苗木を植樹する取り組みがはじまっています。
10月27日にランドスケープの設計者でもあるTakebayashi Landscape Architects の竹林知樹さんらがファシリテータになり、ボランティアの手で初の植樹が行われました。
かねて育苗されていたコナラやアベマキ、ウバメガシなど125本が植えられました。
合わせて選択除草(残すもの、除くものを決めて除草作業をする)も行われました。
こうした活動が継続されることで、時とともに森のある風景へと変わっていくことと思います。

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※写真はすべて竹林知樹氏撮影

「時の納屋」 さぬき市が大串半島活性化施設として建設。
設計 堀部安嗣建築設計事務所
ランドスケープ設計 プランタゴ / Takebayashi Landscape Architects

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