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里山の植生保全活動

 

5×緑 里山ネットワーク

 

5×緑では、植生のカク乱を防ぐために、なるべく植生域をまたいで植物を流通させないよう努めています。
そのため、関東と関西に各々在来植物の生産をする生産者のネットワークを持っています。
加えて、里山の環境保全を組み込んだ里山拠点のネットワークを構築しようと考えています。

 

 

 

図の点線は環境省「生物多様性国家戦略」の生物相の区分

 

私たちの多くが自然に優しさを感じる風景があります。
畦道や原っぱに咲いていたスミレやタンポポやハコベやエノコログサ。山で採ったアケビやクワの実。
街でも田舎でもほんの数10年前までは、わたしたちの暮らしのそばに寄り添うようにいてくれた草や木たちが、いつの間にか姿を消してしまいました。
わたしたち日本人は身の周りのたくさんの植物から、それぞれの季節の風情や移ろいや、時には自然の理(ことわり)を感じ取り、独特の感受性を育ててきたのではないかと思います。

 

けれども今は、都会は蓄熱するコンクリートに覆われてヒートアイランド化が進み、土はなく、植物相も単純で、かつての多様な植生は失われてしまいました。地方も田畑の放棄や農薬、山の管理の人手不足などで、かつての豊かな環境を保つことが難しくなっています。

 

里山の豊かな植生は、人が森や田畑の手入れをすることで守られてきました。
特に草花は人の手で草刈をしなければ維持することができません。
キキョウですらも絶滅危惧種になってしまった今、わたしたちは昔からある身近な草花たちを失わないために意志をもって手を打たなければなりません。
そのためのプロジェクトを2007年からスタートさせました。
ひとつは栃木県の「馬頭の森」、もうひとつは滋賀県高島の「畑の棚田」です。
ここで森を育て、棚田を守る人々と里山の植生の保全のために活動を始めたいと思います。
林床や畦の手入れをお願いし、そこで育った草花を5×緑に供給していただくという仕組みです。
ささやかな取り組みですが、わたしたちのできることからまずは実行することが大切だと考えました。
都市(まち)に住む人が里山の緑を楽しんでくだされば、それが里山を守ることにもつながるー
そんな都市と里山の環をつくることがわたしたちの願いです。