5×緑ニュース

在来種の選択除草 2014春 レポート

五月晴れに恵まれた24日、「武蔵野の森」の味の素スタジアム西競技場 「みどりの広場」で、選択除草のプログラムが行われました。
(プランタゴ OFF CAMPUS PROGRAM )

今回も植物調査の専門家の荒井浩司さんをゲストインストラクターに迎え、取り除くべき外来種と守るべき在来種について、その区分や見分け方を教わりました。

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西競技場には、多種多様な日本の植物(在来種)が植えられています。管理には、周辺から侵略してくる外来種を見分けて、除草することが大切になります。

プログラムに参加して、1日草取りに勤しむわけですが、桜の大木の緑陰に守られ、薫風の吹き抜ける中、無心に作業するのは結構楽しいものです。

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この選択除草活動も今回で5回目。
在来種の数や種類は増え、外来種の種類は減っているなど、効果を体感できるのも貴重です。

例えば今回は、オオイヌノフグリ、タチイヌノフグリ、アレチヌスビトハギ、アメリカフウロ、セイタカアワダチソウ、ニワゼキショウ、オニノゲシ、ハルジオン、ヤブガラシ、オランダミミナグサ、などが除草の対象。
フィールドの中の"見本"に付箋が付けられいて、それをじっくり観察して、草地の中の除草対象を探します。

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荒井さんに教わっても、なかなか全部の種類を覚えることはできず、大抵は「これ!」と決めた1~2種類を集中的に"退治"します。

そうやって、直接目で見て、手で触れながら植物を覚えて行くことも、なかなかない機会です。
段々見分け方のコツも覚えてはいきますが、難易度の高いものもあって、例えば・・・・・

・オッタテカタバミとカタバミ
 オッタテカタバミは、その名の通り茎が少し立っていて、細い毛が生えています。

・アメリカフウロとゲンノショウコ
 アメリカフウロの方が葉が小さい。

・セイヨウタンポポと日本タンポポ
 花弁の下のガクのような部分(実際には総苞片)が外向きに沿っているのがセイヨウ、  
 内向きに閉じていれば、日本タンポポ。

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-------などの違いも少しずつですが、気づくようになったりして、嬉しいのです。とはいえ、実際に野山で出逢ったときには、まだまだ見分ける自信はありませんが。。。..

季節は丁度、テイカカズラやウツギやアヤメが満開で、花を楽しんだり、草地に座ってお弁当をたべたり、気持ちのいい1日を過ごすことが出来ました。

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