恵比寿日和

冬の蟷螂

十月の終わり頃だったと思うが、我が家のベランダで蟷螂をみかけるようになった。

こんな二階のベランダまで何を思ってあがってきたのか、と思いつつ一度目にとまると気にかかるもので、ベランダの窓を開ける度に今日はどこにいるのか、と探すようになった。
先月も窓枠にとまっていたが、ここのところ見ない。
急に冷え込んできたので、どうしているやら、と少々気にかかる。

蟷螂は、矢澤さんのナーセリー便りにもしばしば登場する。
https://www.5baimidori.com/satoyama/nursery/201010-post-56.html

それかあらぬか、この仕事をはじめて、身近な小さな生きものに目がいくようになった気がする。

このブログ「恵比寿日和」で時々俳句が紹介される。
俳句を嗜む「結」さんのおかげであるが、そう思って俳句を見ると、実に細やかに、身の回りの生きものに心が向けられていることがわかる。

俳句を読んでいると、蛙やら蜻蛉やら蓑虫やら、豆やら萩やら菜の花やら、実にたくさんの虫や鳥や木や草が詠まれている。

花や実や虫たちに季節の到来を教えられるのはいつものことだが、そしてそれはささやかながら心躍る楽しさで、「在来植物で都市緑化を」などという大仰なメッセージもつまるところ、こういう楽しさを暮らしの中から失いたくないということにつきるのであるが、季語を配する俳句というものも、人の暮らしの中にいきづく小さな命と無縁ではいられぬものであるらしい。

最後に一句。。。というのは「結」さんの十八番だが。。。

蟷螂は馬車に逃げられし馭者のさま   草田男
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