恵比寿日和

魅惑のスコーン

カメラマンの米田さんが打ち合わせにやってきた。
お手製のスコーンを持って。

米田さんには、5×緑の多くの写真を手がけていただいている。
人の表情を撮るのがとても上手で、グリーンを撮っても不思議と表情が出る。
人と緑の関係が透けて見えるような素敵な写真になるのである。

その米田氏のお得意が料理。
なかでもスコーンはとてもおいしくて、私の周りでは「絶品!」との呼び声が高い。
一度食した女子は「Mr.yonedaのスコーン」と聞くと目の色が変わる。

この日も「スコーン焼いてきましたよ」の一言に、打ち合わせはそっちのけでさっそく紅茶を淹れて至福のティータイム。
いつもはオフィスにいないT本さんが、こういうときだけはしっかり居るのはさすがである。

米田さんのスコーンは外は香ばしく、中はしっとり。ぱさぱさ感とは無縁である。
上手につくるコツは「イギリスのおばちゃんの気持ちになること」とか。
(うん、たしかに得意そうだね、米田さん。。。)
細かいことは気にせず、おおらかに、が大切だそうな。

最後にMr.yonedaのスペシャルレシピ載せておくので、ご興味のあるむきはとうぞ。

                                                  

おいしい、おいしい焼きたてスコーン
R0015189.JPGのサムネール画像

幸せのティータイム
R0015194.JPGのサムネール画像

<Mr.yonedaの魅惑のスコーン レシピはこちら>

材料

小麦粉(薄力粉):280g

バター(有塩):125g

ベイキングパウダー:ティスプーン2杯(小さじ2杯)

砂糖:テーブルスプーン1杯(大さじ1杯+小さじ1杯)

塩:ひとつまみ

牛乳+生クリーム:100cc(それぞれ50ccずつでOK)

タマゴ(全卵):2こ

レーズン:ひとにぎり(お好みで)


ホイップ用に生クリーム(生地に入れた残り150ccで 

OK)、お好みのジャム



 小麦粉は、いろいろな種類(値段)のものを使ってみましたが、びっ 

くりするほど味は変わらないです。ただ、いいものを使うと、口当たり 

が上品になる感じはします。お好みで。ニュージーランドで作ってた時 

は、向こうのスーパーでは、「薄力粉」「中力粉」などというカテゴラ 

イズが見当たらず、結局、お世話になったお宅にあった、何粉とも判別 

のつかない、ただの「フラワー」を使いましたが、少しワイルドな味が 

して、なかなか風味もよく、おいしかったです。

 バターも、いろいろなものを使ってみましたが、これも、目をむくほ 

ど、味は変わらないです。普通の雪印のバターで十分ですね。逆に日本 

で上等とされているバター(カルピス製など)は、(スコーンで使って 

みた限りでは)味が淡泊な感じで、ちょっといまいちかなという印象で 

した。発酵バターを使うと少しこくがでますが、まあ、ふつうのバター 

でじゅうぶんだとおもいます。

 砂糖の量は、日本でいうところの大さじ1杯+小さじ1杯が、 

適量かと思います。ずっとテーブルスプーンは、大さじと同じだと思っ 

ていたのですが(事実、大半のテーブルスプーンは、大さじと同じ 

15ccです)うちで使っていた、ニュージーランド製のテーブルスプーン 

で、計ってみたら、20ccありました。あらら。

2,3度、本来の大さじの量で、スコーンを作ってみたのですが、なんだ 

か、素っ気ない味になってしまっいました。それ以降、+小さじ 

1杯増やして作っています。


 ジャムは、お好みで、いろいろ試してみて下さい。オーソドックスに 

ストロベリーでもいいですし(イギリスで食べたものは、ほとんどがス 

トロベリーでした)、ベリー類は、なんでもイケるとおもいます。た 

だ、生ジャムっぽいものよりは、甘味の濃いほうがおいしいです。



 作り方。


 まず、バター125gを計量し、握りつぶしやすい大きさに、ナイ 

フで切り分けます。この時、包丁など使わないように、あぶないでっ 

せ。食事用のナイフがいいと思います。それを冷凍庫に入れて、固めま 

す。15~20分くらいでいいと思います。あまりカチカチにすると、 

あとで、握りつぶしにくいので。

 バターを冷やしている間に、小麦粉を280g計量し、そこにベイ 

キングパウダー、砂糖、塩、を入れて、ナイフかなんかで、ざくっと適 

当にまぜておきます。ふるう必要はありません。


 このあたりで、オーブンの準備をしておきます。220℃、 

15分を目安に、予熱しておいて下さい。


 冷凍庫から、バターを取り出し、さきほどの粉の中に、放り込み、フ 

レーク状になるように、練りこんでいきます。ここがポイント。親指と 

人差し指、中指ですばやくつぶしていきます。バターが溶けないうちに 

ね。やわらかくなってもそんなにあせる必要はありませんが、気持ちは 

「手早く」。フレーク状の粉+バターがぼそぼそって感じになれば 

OK。作業が終わる頃には、親指の付け根が疲れて、しびれる感じになり 

ます。ちなみに、このレシピを教えたぼくの従姉妹の話では、ここの 

パートをフードプロセッサで楽にやってるそうです。「全然、問題ない 

よ、お兄ちゃん」って言ってました。もし、手作業がきつければ、お試 

しを。

 次に、タマゴ、牛乳+生クリーム、レーズンを生地に加え、手早く、 

へら状のもので混ぜ合わせます。

 このベロベロの状態のものを、打ち粉をふった台の上に置き、手にも 

打ち粉を付けて、ざぶとんを二つ折りにするように、生地を半分にし 

て、手のひらの下半分に体重をかけてギュッと押さえつけます。また、 

二つ折り、ギュッ、また半分、ギュッ、この作業を生地がまとまるま 

で、1~2分くらいかな、続けてください。ここもポイント 

です。すばやくです。

 もし、真夏で気温が高かったり、卵が大きくて、液体の量が多く、生 

地がゆるゆるすぎたら、ここで、打ち粉の量を多めにし、練り込んで 

いって、ほどよい固さにもっていってください。手にくっつかないくら 

いが目安です。

 生地がまとまってきたら、こう、手のひらでぺたぺたと、厚さ 

1.5~2cmくらいになるように伸ばし、だいたいの形を整え、さっ 

きのナイフかなんかで、12等分に切り分けます。ぼくは、いつ 

も、やや横長の四角にして、縦に3つ切り目をいれて、4等分、 

それを横に2つ切り目入れて3等分にしています。少々ぶかっこ 

うな方が、イギリスっぽくていいかもしれません。どうしてもお上品に 

したいのであれば、丸い型で、型抜きをするやりかたもありますが、そ 

れは、お好みで。

 さいごに、オーブンに、ほうりこんで、220℃で15分く 

らい(これもオーブンによってくせがありますから、だいたいの目安で 

す。うちのガスオーブンは火の通りが早いので、少し低温にして時間を 

長めということで、200℃で20分にしてます、玉井さんと 

ころもガスオーブンだったら200℃20分のほうがいいか 

も)。

焼いているあいだに、さっと生クリームをホイップしておきます。

黄金色に焼き上がったら、できあがり。おおかみが口をあけたようにふ 

くらめば、OKです。



上等の紅茶なんぞ用意して、


ふわふわのホイップ、おいしいジャムをたっぷりつけて、召し上がって 

ください。

あー、また、食べたくなってきた。

 

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